20世紀初頭には彼女はたいへん有名な詩人になっていましたから、色々な人がエラから影響を受けました。
Napoleon Hill ナポレオン・ヒルの“Think and Grow Rich” 『頭を使ってお金持ちになろう』1937年初版本のCHAPTER 12 THE SUBCONSCIOUS MINDには彼女の次の詩が引用されています。
You never can tell what your thoughts will do
In bringing you hate or love;
For thoughts are things, and their airy wings
Are swifter than carrier doves.
They follow the law of the universe—
Each thing must create its kind;
And they speed o’er the track to bring you back
Whatever went out from your mind.
[You Never Can Tell]
あなたには決して分からない 思ったことがどうなるのか
もたらされるのが憎しみなのか愛なのか
思いは物とおんなじ 思いにはフワフワした羽が有って
伝書鳩よりも早く飛ぶのだから
思いは宇宙の法則に従うのだから
どんな思いも必ずそれと同じ実体となる
その実体はものすごい速さであなたを連れ戻す
あなたの心から出た思いの元へと
[あなたには決して分からない]
ナポレオン・ヒルは思いが潜在意識に留まってマグネットや設計図の役割を果たして、実体となって現れると主張するのにこの詩を援用しています。
井上ひさしが朝日賞を受賞した際のスピーチにもエラが登場しました。
「笑いで涙を減らしたい」
中学三年の秋、私を仙台の施設で預かってくれたカナダ人の修道士が、エラ・ウィーラー・ウィルコックスというアメリカの女性大衆詩人の「ソリチュード(孤独)」という短い詩を教えて下さいました。英語の発音に自信がありませんので、私の訳で申し上げます。
この地球は涙の谷
悩みごとや悲しいことでいっぱいだ
そこで喜びはどこからか借りてこなくてはならぬ
その借り方は—あまり有効な方法ではないが、しかしこの方法しかないので、あえていうが—とにかく笑ってみること
笑うことで喜びを借りてくることができる
悩みごとや悲しみは最初からあるが、喜びはだれかが作らなければならないという詩です。この喜びのパン種である笑いを作り出すのが私の務めです。時に不発だったり、時に間に合わなかったり、なかなかうまくは行きませんが、これからも笑いをコツコツ作ってゆく決心です。そのことでこの世界の涙の量を一㌘でも減らすことができれば、こんなうれしいことはありません。
[2001年1月31日付け朝日新聞朝刊]
自らの心の力と行動力で詩人への道を切り拓いたエラ・ウィーラー・ウィルコックス。ひとりでも多くの方が彼女の人生からインスピレーションと生きる勇気と力を与えてもらえますように。
匠 健
Napoleon Hill ナポレオン・ヒルの“Think and Grow Rich” 『頭を使ってお金持ちになろう』1937年初版本のCHAPTER 12 THE SUBCONSCIOUS MINDには彼女の次の詩が引用されています。
You never can tell what your thoughts will do
In bringing you hate or love;
For thoughts are things, and their airy wings
Are swifter than carrier doves.
They follow the law of the universe—
Each thing must create its kind;
And they speed o’er the track to bring you back
Whatever went out from your mind.
[You Never Can Tell]
あなたには決して分からない 思ったことがどうなるのか
もたらされるのが憎しみなのか愛なのか
思いは物とおんなじ 思いにはフワフワした羽が有って
伝書鳩よりも早く飛ぶのだから
思いは宇宙の法則に従うのだから
どんな思いも必ずそれと同じ実体となる
その実体はものすごい速さであなたを連れ戻す
あなたの心から出た思いの元へと
[あなたには決して分からない]
ナポレオン・ヒルは思いが潜在意識に留まってマグネットや設計図の役割を果たして、実体となって現れると主張するのにこの詩を援用しています。
井上ひさしが朝日賞を受賞した際のスピーチにもエラが登場しました。
「笑いで涙を減らしたい」
中学三年の秋、私を仙台の施設で預かってくれたカナダ人の修道士が、エラ・ウィーラー・ウィルコックスというアメリカの女性大衆詩人の「ソリチュード(孤独)」という短い詩を教えて下さいました。英語の発音に自信がありませんので、私の訳で申し上げます。
この地球は涙の谷
悩みごとや悲しいことでいっぱいだ
そこで喜びはどこからか借りてこなくてはならぬ
その借り方は—あまり有効な方法ではないが、しかしこの方法しかないので、あえていうが—とにかく笑ってみること
笑うことで喜びを借りてくることができる
悩みごとや悲しみは最初からあるが、喜びはだれかが作らなければならないという詩です。この喜びのパン種である笑いを作り出すのが私の務めです。時に不発だったり、時に間に合わなかったり、なかなかうまくは行きませんが、これからも笑いをコツコツ作ってゆく決心です。そのことでこの世界の涙の量を一㌘でも減らすことができれば、こんなうれしいことはありません。
[2001年1月31日付け朝日新聞朝刊]
自らの心の力と行動力で詩人への道を切り拓いたエラ・ウィーラー・ウィルコックス。ひとりでも多くの方が彼女の人生からインスピレーションと生きる勇気と力を与えてもらえますように。
匠 健