「声優レジェンド地獄変」あらすじ
この物語は、ある声優の生涯を取材したドキュメンタリーミステリーの実験である。
ここは、「声龍(せいりゅう)プロ声優養成所」である。
あすの声優をめざす若い男女の前に、現役でありながら、レジェンド声優とよばれる星川マグマが、スペシャルゲストとして降臨する。
興奮する声優のタマゴたちを前に、すばらしいメッセージをのこして帰って行ったたその七十翁の声優レジェンドが殺された。
いや、殺されたかどうか判定不能の「半死半生」のきわめてスピリチュアルな状況におちいってしまう。そこへ、コツ然とあらわれた美貌の女、タブララサ嬢。
彼女は星川マグマがまだ高校生だった頃に、友人らと上演した「タブララサ嬢ラビリンス」なる推理劇の登場人物だった。ラサ嬢は、マグマが日ごろブログなどで「自分の過去を消したい」とつぶやくのを知っていた。
マグマが「過去を消したい」と熱望するワケは、中学時代に「純粋詩」に憧れ若き日の天才詩人との交友の中からピュア志向を強めそれが生涯の「核」となった。
しかし、現実に歩んでしまった生涯は、俗の中の俗たる芸能界。つねにウシロメタサと後悔の人生だった。そんな自分を「全否定」したい、と熱望していたのだ。
いっぽうタブララサの原義はラテン語で「磨いた板」。『人は生まれたときには何も書いていない板のように何も知らず、後の経験によって知識を得ていく』と言う意味であるところから、ラサ嬢は、何も書かれていないスッポンポンの自分がきわめて恥ずかしい。至急、何かを書かなければならない。
かりにマグマが自伝でも書き込んでくれたら自分の経験知として残り名誉がたもたれる。次に、その「声優伝」全体を、削除することでマグマが望むように、過去も消え去る。まさに、一挙両得。グッドアイデアではないか。
根拠はアインシュタインの一般&特殊相対性理論、さらにその先の最新の極小理論・消滅定理だ。
両者の契約が成立し、共同作業を約束し、声優のタマゴ、雷斗(らいと)とルカを記録係に雇ったうえで、やおら「声優伝」執筆がはじまる。
一方、マグマを霊界におとしいれた犯人をラサ嬢が探偵役となってさがすうちに、殺害を指示したのは、マグマが毎週出演していた「逃亡者タジン」なる番組の主役、猿丸銀矢と判明。猿丸は主役タジン役、マグマはそれを追うイケメン探偵ポポロ役。
ネットの人気投票でつねにポポロが一位、タジンが三位という屈辱と憎悪が殺害動機だった。そして、さらなる第二の殺人事件が起きた。
星川マグマに襲いかかるあらゆる人生の試練。アニメ人気を支えるオタクたちがうごめくSNSの闇。悪夢書店の恐怖、そのはてに垣間見える禅思想へのあこがれ。
レジェンド声優、星川マグマは何処へ?
そして猿丸銀矢殺害の犯人とは・・・!
有名声優、芸能人、作家などが実名で登場する実録+ミステリーという希有な実験小説に挑む。「虚無への供物」「ドグラマグラ」「黑死館殺人事件」この三大奇書を追う第四の奇書たりうるか?!
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