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    rikyuuto hideyosito daisunotya (Japanese Edition)

    Por katagi kei

    Sobre

    【茶々】
     大坂城で紀州攻略を思案していた秀吉は、女たちが外出した奥の間で、一人残った茶々に声をかける。賎ケ岳の戦い後、安土で暮らしていた茶々は秀吉がひそかに思いを寄せていた母お市の方譲りの美貌で秀吉の心を揺さぶる。

    【桜の記憶】
     秀吉は柴田勝家とお市の方が自刃した越前北の庄城の落城の日を思い出す。脱出を勧める秀吉の言葉を拒絶して、勝家とともに硝煙のかなたに消えた。秀吉にとって桜は越前金ケ崎城からの生死をかけた撤退のときの記憶ともつながっていた。秀吉は茶々に京にくるように誘うが、茶々はやわらかく断る。

    【火花】
     秀吉が茶々と話しているとき、外出していた女たちが帰ってきた。京極龍子は秀吉が茶々に執心しているのを見抜き、嫉妬を感じる。龍子の母は浅井長政の姉マリアで茶々とはいとこだった。武田元明に嫁いで子をもうけたが、夫が明智光秀に味方して捕らえられた。龍子は自分の美貌に心を惹かれている秀吉に懇願して、夫と兄京極高次の命乞いをした。秀吉は龍子が自分の側室になることを条件に兄を助命したが、夫は切腹させられた。身内を殺されながら、秀吉の想い者になっている龍子を見て、茶々は自分もまた同じ境遇だと感じる。

    【能狂い】
     能は信長も重んじた。当初、退屈な能を我慢していた秀吉は、やがて能の魅力に取り付かれ、自らも稽古をするようになる。

    【屏風絵の少女】
     能「羽衣」の天女に秀吉はお市の方の面影を見た。お市の方に似た安土城の屏風絵の少女は、城の炎上とともに焼失してしまった。秀吉は絵師を探し出して、復元させるが、できあがった絵の少女は大人びていて失望する。様々な能の演目を見て、秀吉は貴族や将軍など選ばれた者だけに許された知的な芸能を自分もまた享受できるようになったことに満足する。同様に禅僧のような高貴な精神を感じさせてくれる茶の湯にものめりこんだ。

    【茶の楽しみ】
     秀吉は女たちを山里丸に誘い、茶席料理をふるまう。花が好きな龍子は、城の外で花を摘むこともあった。平家滅亡後、大原寂光院に住んで一族の菩提を弔っている建礼門院になったような気がした。茶も能も、ともに憂き人生を忘れさせる美的な楽しみだったが、秀吉がおぼれることはなかった。

    【台子(だいす)の茶】
     享楽的な秀吉は禅僧のように取り澄まして、ものをいう茶人を嫌った。利休が庭の朝顔の花を一本だけ残して摘み取った趣向は、派手好きの自分をさげすんでいるように思えた。秀吉は茶の基本である台子の茶を利休と今井宗久の両茶頭に競わせ、気位の高い利休に所詮は権力者の雇われ者であることを自覚させたいという誘惑に駆られる。

    【台子と利休】
     利休と宗久はともに辞退するが、秀吉は無理やり承諾させる。権力者が度量衡を決めるのと同様に、茶の流儀も自分が決めることに快感を覚える。夏の午後、京都の寺で回り点前(順番にする点前)が行われる。利休は台子の流儀を簡略化し、そつなく終えた。

    【内向する怒り】
     秀吉は今井宗久に点前を命じる。二人はともに武野紹鴎に茶の湯を師事し、同じ納屋衆(倉庫業)だった。自分の意思を曲げない利休に対し、宗久は柔軟で如才なく時の権力者に従った。宗久は台子の茶を規則どおりの流儀でやろうとして緊張の余り、天目台の縁に、しずくをこぼす失策をする。

    【仏の相伴】
     秀吉は宗久の失策には触れず、二人を立てるが、台子の茶は利休に委ねる。利休は天下の茶事を自分の意のものにしようとして失敗した秀吉の静かな怒りを感じる。茶の技量を競わされた不快さを利休は味わう。茶は本来、仏に献じるもの、仏の相伴に過ぎない。規則を重んじる台子の茶は自由を重んじる利休には合わなかった。

    【確執】
     台子の茶の一件以来、秀吉はますます利休をうとんじるようになった。茶の名物と同様に権力を誇示するための道具に過ぎない茶頭が自己主張をしているのが不満だった。利休もまた権力者が傲慢になることを経験で知っていた。明智光秀の謀反も、増上慢になった信長が光秀の諫言を聞かず、甲斐の恵林寺を焼き討ちしたことが遠因と思う。比叡山焼き討ちや荒木村重の家族の虐殺など非道な行為に世間は寛容でも、自分は許せない。武士の番犬にはなるまいと思う。
    【織部】
     弟子の古田織部が持ってきた茶碗を利休は眺め、その独創性に感心する。織部は戦場での働きを語ることはなかったが、茶の湯への執心は武将随一だった。武士らしく、細部にこだわらない大胆な意匠の陶器は利休にも真似ができなかった。秀吉もいまは利休より織部に親近感を持っているようだった。利休は山野が好きだった。一緒にマツタケ狩りをした娘のお吟のことを思うと、心が温まった。

    【利休切腹】
     台子の茶の一件以来、秀吉と利休の間はますます険悪になった。細川幽斎ら利休に心を通わす茶人は、懸命に二人の仲を取り持とうとしたが、二人の確執は解けなかった。天正十九年(一五九一)、大徳寺山門の金毛閣の二階に利休が自らの木像を置いたことを秀吉は不遜ととがめ、利休に蟄居(ちっきょ)を命じた。しかし、利休は謝罪せず、怒った秀吉はついに、利休に切腹を命じた。 二月二十八日、利休は遺偈(ゆいげ)を残し、従容として死を受け入れた。その後、弟秀長も病死し、諫める者がいなくなった秀吉は、暴君となり、一旦は後継者とした甥の秀次を切腹させ、妻子を皆殺しにした。頼るべき一族の人間がいなくなった秀吉は、子の秀頼の将来を案じながら死んだ。妻の淀君と秀頼が、大坂夏の陣で、大坂城とともに炎の中に滅びたのは、秀吉の死から17年後だった。


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