◆はじめに◆より一部抜粋
私の名前に「縁」という漢字が使われていることについて、ある方からこう言われたことを、ふと思い出しました。
それは「縁の字が意味するように、人と人の縁を結んでいくことが、あなたの使命なのですよ」というお話でした。
果たして私としては、それを使命にして生きていけるかどうかは、分からないと思いました。
ただ私は、人に喜んでいただけることが大好きな性格であることは間違いありません。
喜んでもらえたら、それで私もうれしくなり、もっとこうしましょうかと、さらにお世話をしてしまう人なのです。
それが縁を結びつけることにつながっていくとすれば、十分にあり得ると考えました。
そうしていましたら、不思議なご縁をいただくようになりました。
普通では出会わないような方々とさまざまな接点が生まれ、そこには何か運命的なものも感じています。
私のこのような人生観は、前作の「縁に導かれて ~めぐり合いの人生~」でご紹介しました。
ところで、私が"世話好き"になった原点を探ると、数え年43歳でこの世を去った母の存在が思い出されます。
私は幼少時代から母にはよく家庭の仕事を頼まれました。
それは母が病弱だったためで、マキ割りや煙突掃除、包丁研ぎ、駄菓子屋の店番などなどと、子ども時代からたくさん働きました。
それは母を助けなければならないという長女としての思いがあり、そうしないと実際に家庭が成り立たないという事情もあったと思います。
本作の「縁に導かれて ~瀬戸の思い出とともに~」では、第1章「瀬戸の暮らし 母への思い」で、
私が生まれ育った瀬戸市の思い出についてお話します。
瀬戸焼で知られ、長い歴史を刻んできた窯業の街である瀬戸市では、生活の身近なところで日々、
人々が焼物づくりに励み、忙しく働く姿がかつては見られました。
子どもにとっては大変なこともありましたが、今では全てが懐かしく、
当時の景色や家族の笑顔が生き生きと思い出されました。
第2章「頑張れる自分であるために」では、前作でも触れた高校のバレーボール部の話をさらに掘り下げて、
社会人として歩むための礎を築いてもらったこの時代を振り返りました。
また生命保険の営業職で忙しく働いていたときに考えて実践していた、
お客様本位で無理に勧めない営業術についてもまとめてみました。
第3章「やさしい言葉、やさしい気持ち」はエピローグで、毎日の生活や書籍で見つけた、
やさしさあふれる言葉にスポットを当て、将来に向けた願いを込めてみました。
ぜひ、前作もあわせてご一読いただければ幸いと存じます。
>>> 続きは本書を御覧ください。
midorinimitibikarete tu- setonoomoidetotomoni (Japanese Edition)
Sobre
Baixar eBook Link atualizado em 2017Talvez você seja redirecionado para outro site