本書は、平成2年6月29日に、礼宮妃となった紀子さまの誕生物語です。美智子皇后につぐ“庶民のプリンセス”として、ご成婚までの1年間、紀子さまは国民から熱い眼差しを注がれ続けました。
昭和天皇の崩御によって訪れた平成という新時代。その新時代の最初で最大の話題の主が、紀子さまといっても過言ではなかったのです。
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川嶋紀子さん(文仁親王妃紀子)は、1966年(昭和41年)9月11日生まれ。父•学習院大学教授の川嶋辰彦氏と母•和代さんの長女として静岡県静岡市で誕生しました。
1989年(平成元年)、学習院大学を卒業し同大学院に進学した夏、突然、秋篠宮悠仁殿下との婚約内定が報道され、9月12日に開かれた皇室会議で正式にプリンセスとなることが決まりました。
以後、日本中が「紀子さまフィーバー」になったことは、日本人なら誰もが記憶していることです。若々しい二人の結婚は国民から祝福され、紀子さまの当時の住居が学習院大学教職員用の共同住宅だったことから、マスコミは「3LDKのプリンセス」「一般家庭から誕生した現代のシンデレラ」と呼びました。
川嶋家のモットーは “Always Smile”。紀子さまは常に笑顔を絶やさず、マスコミの追っかけに嫌な顔一つしませんでした。その結果、日課としているジョギング姿や福祉活動などが連日報道され、好感度がますます上がったのです。
本書は、そんな「3LDKのプリンセス」の生い立ち、プリンセス誕生秘話を、あますところなくまとめたものです。
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<目次>
はじめに
PART 1――嫁ぐ日まで、紀子さんが歩んだ“プリンセス・ロード”
♥朝日新聞のスクープで始まった“紀子さん報道大フィーバーと、その裏側
♥庶民のプリンセスは大人気。スーパーで大根のお買い物。毎朝かかさぬジョギング
♥“思い出の渚”油壷でお別れデートを!
♥紀子さんが礼宮さまに贈ったナマズの婚約指輪と、別れの涙
♥突如、報道された川嶋家へのヤッカミと、紀子さんイジメ!
♥皇后さまの「宮廷革命」。お2人のご婚約は、革命が着実に実を結んだ結果だった
♥礼宮さまと離れ離れの日々。父祖の地・和歌山を訪れ、祖父の墓に結婚の報告を!
♥絹地の巻物3巻、清酒6本、雌雄一対の鯛。これが天皇家の正式結納“納采の儀”のすべて
♥美智子皇后の紀子さんへの『嫁姑愛』――ご自分の帯をプレゼントされた!
♥最後の庶民生活を心ゆくまで。家族旅行も楽しみ、ついにむかえた結婚の儀
PART 2――紀子さん、23年間の愛の履歴書
♥両親も“キャンパスの恋”から結婚を。誠実な学者一家である川嶋家のルーツ
♥日本語がぜんぜん話せなかった帰国子女。でも、そのガンバリ屋ぶりは目をみはらせた
♥学習院に通うお嬢さま。同級生や恩師達が語った“素顔の紀子ちゃん”
♥恩師の国語の先生が明かす“紀子さんと川嶋家の秘話”
♥特技はなに?で披露した手話。ボランティア活動に関心も
PART 3――礼宮さまとの“キャンパスの恋”のすべて
♥平成元年9月12日の皇室会議で正式に婚約が決定。プロポーズは信号待ちで!
♥礼宮さま・紀子さんばかりではない。いま思い出される〈4つのロイヤル・ロマンス物語〉
♥礼宮さまのひと目ぼれで始まったキャンパスの恋の物語。出会いは大学構内の書店
♥紀子さんは“キャンパスのマドンナ”。礼宮さまはマドンナ争奪戦の恋の勝利者
♥愛車ワーゲンの助手席に紀子さんを乗せドライブ・デート、葉山の海で初めて両陛下とご対面を!
♥初めて離れ離れに! 紀子さんが“涙を流す”ほどつらかった礼宮さまの英国留学
♥皇室離脱を賭けた恋。“結婚できないのなら皇室を離れる。紀子を連れていってイギリスで一緒に暮らす”
PART 4――“3LDKのプリンセス”紀子さんに学ぶ――お嬢さま学
♥いつも笑顔を絶やさずに! 紀子さんスマイルの秘密を発見
♥学習院女子部の“お嬢さま”教育。当り前のことを当り前にできる女性が、現代では希少価値
♥塾には通わせず、テレビは置かない。マンガや雑誌は、まず読むことはなかった。両親は、けっして子供に手をあげなかった
♥知的教養だけではダメ。行動の教養を身につけてこそ本当の“お嬢さま”
♥むしろ質素な紀子さんのファッション。お下がりの服でも喜んで着る。ブランド品とは無縁
♥天皇家の一員になるために必要な知識の数々――紀子さんが受けた“お妃教育”の中身とは?
PART 5――紀子さんの愛をあなたに! あのとき紀子さんはこう語った――全語録
♥万人への愛
♥礼宮さまとの関係
♥初恋だった
♥愛する苦しみ
♥結婚について
♥嫁ぎゆく女心
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著者:川崎順平&ブレーン出版編集部
*本書は、『お嬢さまと呼ばれたい!!3LDKのプリンセス「川嶋紀子さんの魅力のすべて」』(ブレーン出版1990年6月刊)を改題した電子版です。プリント版から内容•表現を一部変えたところもあります。
The story of Princess Kiko (Japanese Edition)
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