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    fukugouihen (Japanese Edition)

    Por Takuki Yoshimitsu

    Sobre

    たくき よしみつが阿武隈時代に書いていた未発表長編小説。 
    (あらすじ)
     マンションの一室でカメラマン棚田準市は、メイキャップ担当助手の紗有理が紹介してくれた人妻・西枝聖名湖を撮影するところだった。そのとき、突然、モデルが二人の目の前でベランダに出て、飛び降り自殺をしてしまう。理由がまったく思い当たらない、あまりにも唐突な行為に、準市と紗有理は愕然とする。
     折りしも、日本国中で不可解な事件が頻発していた。高速バスの窓から飛び降りて死亡。レジャー施設のサル山で老カメラマンが裸で変死。医師が家族全員を猟銃で射殺……。
     準市は、自分が関わってしまった人妻自殺事件とこれらの事件は無関係ではないと直感する。
     西枝聖名湖には不倫相手がいたのではないか、と、紗有理は推理する。その相手は九州のレジャー施設で怪死した老カメラマンではないか? そのカメラマンを調べるうちに、準市は大学の写真部の先輩・渋井とのつながりを見つけ、卒業以来初めて渋井に連絡する。渋井は九州の地方新聞社に勤めていた。渋井の案内で、準市は老カメラマンが独りで住んでいた山小屋を訪ねる。そこに残されたカメラの中には、九州のレジャー施設のサル山前に立つ聖名湖の姿が写っていた。
     こうして事件を追っていくうちに、準市は、理解不能な変死事件、怪死事件が広がっているのは、凶暴化したサルから感染したウイルスが原因ではないかと思うようになる。それを裏付けるかのように、九州のレジャー施設にいたサルが全頭駆除されたというニュースが流れる。
     渋井は準市からの情報をもとに、三流週刊誌に匿名で記事を発表する。
    [人間が狂暴化する未知のウイルス? 異常死事件と九州のサル山を結ぶ恐怖の点と線]
     しかし、この記事は大手メディアからは完全に無視された。
     渋井は中国出張のおり、独自に調査を試みる。その結果、北朝鮮を中心に、日本と同様の怪死事件が急増しているが、それが隠蔽されていることを知る。しかし、渋井自身、帰国前にホテルの部屋で変死体で発見される。
     渋井は密かにメモを残していた。それには、中国の学者が、すでにこの奇病の原因をほぼ解明している中国人学者がいることが記されていた。彼の見解では、V型インフルエンザと変種ノロウイルスの「複合感染」によって、人間の精神が錯乱し、変死に至るという。また、原因の一つである変種ノロウイルスは、北朝鮮産の二枚貝を経由して拡散しているらしい。
     準市に、渋井の勤めていた新聞社の系列テレビ局が接触してくる。渋井が残したメモにあった中国人研究者を探しだし、準市がインタビューすることになった。番組放送後、日本では北朝鮮産の二枚貝の輸入禁止措置がとられた。
     一方、紗有理の従兄の夫にあたる生物化学研究所の研究員・守田は、複合感染説には同意するものの、原因の一つが北朝鮮産の二枚貝から広がった新種のノロウイルスという説には疑義を呈する。守田はもっと別の要因として、サプリメントの氾濫や現代人特有のデジタルストレスなどを示唆する。
     この間、準市と行動を共にしていた紗有理だが、自殺した西枝聖名湖と同様、ウイルスの複合感染を起こしている疑いが出てきた。紗有理は自分が発狂して周囲の人間を殺したりすることを恐れ、ひとりで山奥にこもる。
     西枝聖名湖が隠し持っていたUSBメモリには、謎の絵が残されていた。その絵の意味がどうしても分からなかった準市だが、ついに秘密をつきとめる。
     聖名湖の不倫相手は九州の老カメラマンではなく、世界的に活躍する音楽家・想平だった。
     想平は不治の病に冒され、山梨の古民家にひとりこもっていた。想平は準市が訪ねて来ることを予期していた。そして「すべて」を語り始める。
     その内容は、新種のウイルス感染などという話をはるかに超えた、人類の創造と終末に関する途方もない物語だった……。
     
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