Sakusouno-tairiku005 Wakusei-Hasiera series (Japanese Edition)

ようやくコリントス港にたどり着いたシルビアたちは、期せずして二つの集団に分かれてしまう。
シルビア・ハーディングやセシル・ド・ブイヨンたちは、そのままディノニトスによってアクロコリントスへ連行され、一方でアナベルの機転によって海中に逃げたジョバンニ・ソレギエタは、宿舎から脱走してきた樋口源三郎や須藤左衛門と合流を果たし、残されていたホバー戦闘機ラミアで港湾地区を脱出する。
アクロコリントスに連れて行かれたシルビアは、レベッカ・コステロや八津姫たちとも引き離され、アクロコリントスの王アイオレクスと遂に対面を果たす。
そこで彼女は、この三ヶ月間ずっとその行方を追っていた第一次イダルツ調査隊の四十四名が、アイオレクスのもとで通信棟を建設しているという事実を知らされた。
自分が考えていた人物像とは大きく異なるアイオレクスに対して、シルビアは戸惑いを隠せなかったが、現在この町で進行中の計画を聞かされ、彼に協力する事を決意する。
同じアクロコリントスにいながらも、シルビアの動向を一切知らされないセシルや八津たちは、この町でよからぬ事が企まれているのを嗅ぎつけ、その正体を探ろうと動き始める。
また、コリントス港から逃れたジョバンニたちは、そんなアクロコリントスでの状況を知らないまま、シルビアたちを奪還するために、祖国バスコニアから救援部隊を呼ぶ。
果たしてアクロコリントスで進行中の計画とは一体何か――。
そしてアイオレクスの目的とは――。
クライマックスに向けて、様々な謎が解明されていく第五巻。