パラケルススの三原質(硫黄、水銀、塩)の理論には、錬金術師たちの好んだ性的な含意が欠けている。それを補うために彼は、事物の「種子」の存在を説いたのだろうか? 錬金術における種子の概念は金属の形成だけに関係するのにたいし、パラケルススのものは天地創造といった自然現象の広大な領域に関与している。彼は、錬金術において種子の概念のかたちで伝播したストア派のロゴイ・スペルマティコイの学説以外からアイデアを得ていたのではないだろうか?
目次
1. はじめに
2. ストア派、プロティノス、アウグスティヌスにおけるロゴイ・スペルマティコイ
3. パラケルススの鉱物学と種子の理論
4. パラケルススの『創世記』解釈における種子
5. フィチーノの役割
6. 結論
Paracelsus/LivingMinerals/Creation (Japanese Edition)
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