著者チェスタトンは第二次大戦を予見していました。 一九二〇年代半ばから一九三六年没するまでに、第二次大戦に関するエッセイを多数発表しており、それらは、単なる予想というよりも将来の歴史事実として自明のごとく語られています。しかも、どのようにして大戦に至るか、ドイツのポーランド進攻とソ連との合意、日本軍の南方占領など詳細に予測していました。一九三九年当時の平沼内閣が「欧州情勢は複雑怪奇」との言葉を残して総辞職に追い込まれた原因、独ソ不可侵条約について、チェスタトンは少なくとも一九三〇年代半ばにはすでに予想していたのでした。
「一人の人間がそれほど正確に未来を予測できるのは、その前提ないし根拠が正しいからではないか」、そのように考えた編集者が、それら第二次大戦に関するチェスタトンのエッセイから、プロシアードイツ問題の分析を選び出して一冊のアンソロジーにまとめました。本書は、そのなかの31篇を翻訳編集したシリーズ「戦争メーカーとヒットラー」その2「ヨーロッパの敵プロシアと防壁ポーランド」です。
明治以来、国家中枢に関わる重要な部分をほぼすべてプロシアードイツに倣った日本にとっては、その欠陥と失敗の原因を探るためにきわめて重要なシリーズです。本邦初訳
抜粋
「私たちがプロシアと呼ぶその地域は、久しく粗雑で奇妙な観念を繁殖させている無情の地域だ。そこでは、いまだにバカな学者先生方が鹿爪らしくそれらを食べて生きている。」続三番目の考えがベスト
「徹底した軍隊生活のせいで軍人らしくなくなったように、きっと、純粋に美を愛してかえって醜悪になるのだろう」ペダンチックな野蛮人
the warmaker and hitler (Japanese Edition)
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