夢を見ている。
身体に纏った甲冑。
白銀に輝く刀身の刀。
それを振って何かと戦うオレ。
見たことのない景色、知らないはずのそれを、
オレは当たり前のように認識し、そこにあるものと戦っている。
何度も何度も刀を振り、身体に疲れを感じながらも、それでもオレは、
戦うことをやめようともしない。
オレって基本的に眠りは深いタイプだから、夢なんてみないんだが、
それだけにこの夢は凄まじいリアリズムを放ち、オレの脳に強い印象を残した。
「タクト」
誰かがオレを呼ぶ声がする。
この声、とてもよく知ってる声だ。
誰だったっけ?
この声の主は・・・
「タクトってば!」
オレは声のする方に向かって手を伸ばす。
何かがオレの手にあたった。
なんだ?この感触・・・
すごく柔らかい感触の上になにか障害物のようなものがある。
「た、タクト・・・~~~ッ・・・」
それにしてもなんだ?この感触は?
すごく癖になる、ずっと触れていたいような気がする。
俺オレは手に力を入れてそれを揉みはじめた。
う~ん。やわらかい。絶妙な柔らかさだ。
それにただ柔らかいだけでなく、指を弾こうとする弾力もある。
だが、ちょっと小ぶりだな。
そろそろからかうのもいい加減にしとこうと思ったオレは、わずかに瞼を開いた。
yamatogakuenn boukenntann: yamatotennsei (Japanese Edition)
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