大正12年(1923年)、アルスから刊行された『正岡子規 竹乃里歌全集』の電子書籍です。総歌数1369首。
不治の病に苦しみながら、和歌の改革に情熱を燃やし、「写生の極致に達した」(古泉千樫評)歌の数々。
『竹乃里歌(竹の里歌)』の名を附けた子規歌集は何度か出版されており、そのたびに異なる編集方針が取られていますが、本書は子規が本格的に短歌に注力し始めた明治30年以後の歌を全て蒐集するという方針のもと編まれた本です(つまり初期の習作は含んでいません)。
本書のもう一つの特徴は、新聞・雑誌等に発表された当時の形をそのまま残していることで、歌の理解を深める詳細な詞書を省かず載せています。その点、子規の自筆歌稿に拠った『子規遺稿第一篇 竹の里歌』(俳書堂刊)や『正岡子規全歌集 竹乃里歌』(岩波書店刊)とは異なるところです。
子規の孫弟子でありアララギを代表する二歌人斎藤茂吉・古泉千樫の編になること、また千樫の「巻末小言」が秀逸な子規案内となっている点なども、本書の歴史的価値を高めていると言えましょう。
本文はリフロー型の電子テキストですので、語彙検索や文字サイズの拡大縮小、メモ機能・辞書機能などがご利用になれます。
Masaoka Shiki Take no sato uta zensyu (Japanese Edition)
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