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    wajinwadokokarakitanoka (Japanese Edition)

    Por shonshijyuku sanotoshirou

    Sobre

     なぜか今日、「日本人は、北からも南からも西からもやって来た、つまり、混血した民族であって、純血種の単一民族とは、見なしがたい」「日本人は混血人種である」などの考えが日本人の底流にあります。

     だとすれば、論理的に我々日本人にとっての「母国」は、朝鮮、もしくは中国と言うことになり、我々の血筋は朝鮮人、もしくは中国人の末裔(まつえい)ということになります。
     であるとすれば、それはまさに日本人のアイデンティティーに深く関わる極めて重要な事柄であり、看過するわけにはいかない由々しき問題でありす。

     もとより、そのような風潮・風説が何の根拠もないデマ・捏造(ねつぞう)の類であることは論を俟ちませんが、問題はそのような真っ赤な大嘘を頭から漠然と信じて疑わない日本人は決して少なくはないということであり、とりわけ、分別ざかりのオヤジ世代、もしくは団塊の世代を中心として多々見受けられるということであります。

     顧みて今日の国際情勢は、多様な価値観が対立しせめぎ合う憂慮すべき状況を呈しており、かつポピュリズムの熱狂ムードも台頭するなど世界の秩序はまさに安定から混乱に向かう転換期にあると言わざるを得ません。
     逆に言えば、日本および日本人はもはやかつてのごとく西欧文明のモデルを真似るのではなく、いよいよ日本人固有の本来の精神に立ち返り、みずからの頭で考え、みずから判断し、みずから責任をもって行動する時代を迎えているとも言えます。

     まさにそのゆえに、日本人のアイデンティティーに関わる根も葉もないデマを覆(くつがえ)し、世界に稀有な純血種の単一民族たる日本および日本人の系図を明らかにすること、言い換えれば、日本および日本人とは何者なのかを知ることは、将(まさ)に来(き)たらんとする世界動乱の時代に備える意味においても極めて重要なことであります。

    目次

    【はじめに】古代日本における倭人(弥生人)と朝鮮半島との関係

    【第一章】倭人(弥生人)はどこからやってきたのか

    【第二章】日本人は本当に混血民族なのか

    【第三章】東アジアと日本列島の関係から見たマクロ的日本人起源論

    【第四章】日本人二重構造説(人種置換・混血)説と小進化による変形説について

    【第五章】沖縄の人は「土人」、なのか「シナ人」なのか、はたまた日本人なのか。

    【第六章】大陸から、あるいは南方からの大量の弥生系渡来人は本当にあったのか

    【第七章】日本列島の言語たる日本語と、日本人の遺伝子から見た日本民族のルーツ

    【第八章】縄文晩期から弥生時代において倭人はいかに進化し発展したのか

    【終章】日本人の民族的欠陥たる思考癖(思考的態度)と脳力開発との関係
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