斎藤茂吉の第十六歌集『白き山』の電子書籍です。昭和24年刊の初版本を底本とし、漢字は新字体に改めました。全集における増補分は、補遺として巻末に収録。
疎開先を山形県金瓶(かなかめ)村より大石田に移した昭和21年(著者64歳)から、翌年暮に帰京するまで、大石田滞在中の歌824首を収めています(増補分を併せると850首)。
敗戦と大病を経たのち、月山などが連なる白い山脈や、最上川の豊かな自然に日々親しむうち、晩年の新たな歌境を開き、著者最高の歌集と評価されることも多い名歌集です。
近よりてわれは目守(まも)らむ白玉の牡丹の花のその自在心
最上川逆白波(さかしらなみ)のたつまでにふぶくゆふべとなりにけるかも
山脈が波動をなせるうつくしさ直(ただ)に白しと歌ひけるかも
赤とんぼ吾のかうべに止まりぬと東京にゆかば思ひいづらむ
金瓶・大石田滞在中の歌について自ら解説した文章「冬」「春」「夏」「秋」を附録として添えました。
各歌集の単行本から新たに本文を作成し、二度の全集によって校訂した、斎藤茂吉全歌集シリーズ(全18巻を予定)の第16巻にあたります。
本文はリフロー型の電子テキストですので、語彙検索や文字サイズの拡大縮小、メモ機能・辞書機能などがご利用になれます。
Siroki yama Saitou Mokiti zen kasyuu 16 (Japanese Edition)
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