やっとひとつになれた。
叶わなかった想いが彼女の胸にも届いた。
しかし、それは束の間の喜びにすぎなかった。
黒い悪魔が二人の仲をいとも簡単に引き裂いていく。
松原の濡れた服から発している甘い甘いブラック・デビルの香りが美紀の鼻をくすぐった。
嗚呼――この香りが嗅ぎたかったのだ。
この匂いが好きなのだ。
たとえこの香りの主が、誰かの宝物だったとしても……。
(本文抜粋)
・長編百合小説-下巻。
・縦書き
※この小説は上下巻の二冊で完結しました。
history ge (Japanese Edition)
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