kibounotobira (Japanese Edition)

小説家になるという夢を諦めて、スポーツクラブで働く花。

夢から逃げた花は、毎日満たされない思いで日々を送っていた。
けれど、現実的にいい年になってきた花は、いい年して夢を追いかけているなんて、何だか恥ずかしいような気がして、全てを投げてしまった。

そんなやりきれない毎日を送る花に、ある出会いが訪れる。
そう・・・スポーツジムにヨガ講師としてやってきた矢野さんとの出会いだった。
矢野さんは男性でありながら、ヨガを日本中に広めたいという壮大な夢を持っていた。
花が諦めた壮大な夢を・・・追いかけ続ける矢野さんを見て、花は複雑な思いを感じる。
夢を諦めれば、苦しまないですむ。そう思って諦めたのに・・・。
諦めたほうが辛いような気がするのはなぜ・・・？

矢野さんと触れ合う内に花は自分の押し込めていた思いに気づき始める。
そんな矢先・・・親友の麻子が会社も彼氏も捨てて・・・この身一つでバリ島へと行くという。
麻子の情熱に驚く花。しかし、麻子はとても輝いていた。かつて夢を追いかけて、輝いていたあの頃の自分のように・・・。

夢との現実との間で揺れ動く花の気持ち・・・。
果たして、花は夢に対してどんな答えを出すのか？
そして、矢野さんとの恋は一体どうなるのか・・・。

夢を諦めた後の人生を・・・想像で描いてみました。
今、諦めそうな夢がある人にぜひ読んでもらいたい、勇気をもらえる作品になったと思います。ぜひ読んでみて下さいヽ(´▽｀)/