鎌倉時代の歌人、藤原定家の家集『拾遺愚草員外』のうち『藤川百首』
の注釈を収録。
釈文(読み物)の形で、通釈(口語訳)、典拠(本歌・参考歌など)、
語釈、主題や技法についての解説をそなえている。
難解な定家の歌を明快に解き明かしつつ、詞の微妙なニュアンスの読み
取りにも細心の注意を払った。
シリーズ全20巻の第20巻。
冒頭の一首に「関の藤川」が詠まれていることから『藤川百首』と通称
される百題百首である。
四季歌、恋歌、雑歌から成る。題は全て四字の結題(むすびだい)で、
古来難題百首として重んじられてきた。
為家・為定・三条西実隆ら、後代の二条派歌人は皆この百首を宿題とし
て取り組んだのである。
たとえば「卯花隠路(卯ノ花、路ヲ隠ス)」の題で定家が詠んだ歌は、
「卯の花の枝もたわわの露を見よとはれし道の昔語りは」。
和歌本文は古板本を底本とし、新発見の古写本等と校合した。
Hujikawa Hyakusyu Zensyaku Syuuigusou Zensyaku series (Japanese Edition)
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