『辞書なしで超速読月刊英語ニュース ツーウェイ・マスター』2016年5月号 Introduction
このたびは『辞書なしで超速読月刊英語ニュース ツーウェイ・マスター』に関心をお持ちいただきまして誠にありがとうございました。
東京オリンピックのエンブレムも少し遠回りをしましたが、決定して何よりでした。
さて、このたび『辞書なしで超速読月刊英語ニュース for Reading』と『辞書なしで超速読月刊英語ニュース for Listening』を効果的に融合させて、『『辞書なしで超速読月刊英語ニュース ツーウェイ・マスター』という1冊の本にまとめ上げました。こちらも少し遠回りしましたが、このスタイルに決定しました。
リーディングとリスニングは英語力取得の両車輪です。読者の皆様からも2冊の本に分けてトレーニングするより1冊の本で両方を同時に進めたいというご希望もありました。
先月はそれぞれ徹底的にマスターするために敢えて2種類の本に分けました。しかし両方をマスターしたい皆様に対して2冊を購入する金銭的負担と2冊を扱う手間が増える結果になりました。
今回の『辞書なしで超速読月刊英語ニュース ツーウェイ・マスター』では、先の2冊の合計記事数を若干整理して合計45記事を収録しました。先月号ではリーディングとリスニング2冊を同時購入することで金銭的な負担が大きかったことを受けて、1冊にまとめて価格を大幅に抑えました。
この『辞書なしで超速読月刊英語ニュース ツーウェイ・マスター』1冊で時事英語のリーディングとリスニングの能力を平行して高めることができるようになりました。
本書の読み方(詳細は本編に記載しています)
●リーディング編
リーディングでは毎日1記事を読むと仮定して30記事収録しています。従来の辞書なしで超速読月刊英語ニュースと同じ翻訳スタイルです。基本的にはフレーズ単位にスラッシュ[/]を入れて頭からに読み進める超速読方法です。
スラッシュリーディング(超速読テクニック)は文章の要点を瞬時に把握することがその目的です。分かりやすく言えば「つまり、誰が、何して、どうなったのか」とか「つまり、これが、こうして、こうなったんだ」という要点のみを素早く理解するということです。英文記事を1日に十数記事、あるいは数十記事を多読するためには、大事な要点だけを理解して次々に積み重ねていくことが最良の方法です。
これが、本書では英文記事の内容を日本語の順番に手直しした文章をいちいち掲載していない理由です。(以下略)
ご参考までに、以下がスラッシュを入れる基本的な箇所です。
1. 前置詞(to,in,on,of,with等)・前置詞句の前
2. カンマ(,)・セミコロン(;)・コロン(:)の後
3. that節・疑問詞節・whether節の前
4. 関係代名詞・関係副詞の前
5. 不定詞・分詞・動名詞等の前
6. 接続詞(where,why,when,what,which,because,if等)の前
(以下略)
いずれも本書の記事を読み続けるプロセスの中で必然的に身につきます。
本書では、原文にもスラッシュ[/]を入れてより効果的にトレーニングできるようにしました。抜粋した参考記事をご覧下さい。
(原文)
Tens of thousands / of police, medics, firemen and self-defense force troops / are involved in the rescue and recovery effort, / which is being hampered by heavy winds and rain./
Tens of thousands 数万人の of police, medics, firemen 警察官、医師、消防士や and self-defense force troops 自衛隊の隊員が are involved in the rescue and recovery effort, 救出と復興の取り組みに参加している which is being hampered by heavy winds and rain. しかし強風と大雨によって救出活動が妨げられている
1.原文でスラッシュで分けたフレーズを分かる範囲で訳してみる。(一つの単語の意味が分からなくても意味を推測しながら訳します)
2.下の原文⇒訳文を読んで意味を確かめる。
3.もう一度原文に戻って、スラッシュリーディングで読んでみる
このスラッシュリーディング力(超速読テクニック)をリーディング編で徹底的に強化します。
●リスニング編
リスニング編では、リスニングという時間のかかるステップを踏まえて2日に1記事の割合を仮定して15記事を収録しています。
本書では、時事英語を以下の三段階のレベルで段階的にリスニング力を強化していきます。
1. First Level Listening:初級レベル:比較的易しい英語ニュースをやや遅いペース(通常の英語ニュースの70-80%程度)の音声で聞き取るトレーニングを行います。リスニングのビギナーに効果的です。
2. Second Level Listening:中級レベル:やや長い英語ニュースを通常より僅かに遅いペース(通常の英語ニュースの90-95%程度)の音声で聞き取るトレーニングを行います。リスニングの中級者以上の皆様に効果的です。
3. Advanced Level Listening:上級レベル:コンテンツ・スピードは共に格段に難しく速くなります。本書ではアメリカのオバマ大統領の[Weekly Address]やニュース討論を取り入れています。オバマ大統領は人に伝える演説の名手であり、学ぶところも多いと思われるからです。コンテンツとリスニングレベルはTOEICリスニングの満点、あるいはそれ以上難度となっています。
耳から聞こえる英語を頭で瞬時に理解していくためにはスラッシュリーディングが不可欠となります。以下はSecond Level Listeningからの抜粋です。
a.スラッシュリーディングで速読
Brazilian President Dilma Rousseff Tuesday ブラジルのジルマ・ルセフ大統領は branded Vice President Michel Temer a traitor. マイケル・テルマー副大統領に裏切り者の烙印を押しましたShe said 彼女は話しています the vice president was conspiring to engineer a coup 彼はクーデターを起こそうと企んでいたと against her through impeachment proceedings. 彼女の弾劾の手続きを通して
b.スラッシュリーディングの実践
Brazilian President Dilma Rousseff Tuesday /branded Vice President Michel Temer a traitor. /She said/ the vice president was conspiring to engineer a "coup"/ against her /through impeachment proceedings. /
1.原文⇒日本語訳にスラッシュリーディングで目を通して要点を把握します。
2.原文だけをスラッシュリーディングで読みます。
3.記事の要点を把握した上で付属の音声でリスニングを行います。反復練習は必須です。
上記の1,2,3はすべてのリスニングレベルに共通します。しかし特に中級や上級レベルでは、瞬時に耳から流れてくる英語の要点を日本語で把握しなければならないので、必然的にスラッシュリーディングのテクニックを利用するようになります。
近い将来、ウェアラブル端末で海外の英語ニュースを見たり聞いたりする時代が必ず来ます。海外のニュース記事を文字で読むことは当たり前の英語の能力になります。その上で、映像や音声だけでニュースを聞いて理解する能力もつけていく必要があります(以下略)
『辞書なしで超速読月刊英語ニュース ツーウェイ・マスター』でリーディングとリスニングをマスターすることで、他の会話力やライティングの向上にも繋がります。常に「読む立場」と「聞く立場」の方々の視点を持ち続けながら今後もより良い翻訳と編集に心がけていくことをお約束します。
この新しく生まれ変わった『辞書なしで超速読月刊英語ニュース ツーウェイ・マスター』を通してハイレベルな時事英語のリーディング力とリスニング力を身につけていただければこれに増す幸せはございません。
ご検討よろしくお願い申し上げます。
翻訳:編集:発行:細見敏夫
このたびは『辞書なしで超速読月刊英語ニュース ツーウェイ・マスター』に関心をお持ちいただきまして誠にありがとうございました。
東京オリンピックのエンブレムも少し遠回りをしましたが、決定して何よりでした。
さて、このたび『辞書なしで超速読月刊英語ニュース for Reading』と『辞書なしで超速読月刊英語ニュース for Listening』を効果的に融合させて、『『辞書なしで超速読月刊英語ニュース ツーウェイ・マスター』という1冊の本にまとめ上げました。こちらも少し遠回りしましたが、このスタイルに決定しました。
リーディングとリスニングは英語力取得の両車輪です。読者の皆様からも2冊の本に分けてトレーニングするより1冊の本で両方を同時に進めたいというご希望もありました。
先月はそれぞれ徹底的にマスターするために敢えて2種類の本に分けました。しかし両方をマスターしたい皆様に対して2冊を購入する金銭的負担と2冊を扱う手間が増える結果になりました。
今回の『辞書なしで超速読月刊英語ニュース ツーウェイ・マスター』では、先の2冊の合計記事数を若干整理して合計45記事を収録しました。先月号ではリーディングとリスニング2冊を同時購入することで金銭的な負担が大きかったことを受けて、1冊にまとめて価格を大幅に抑えました。
この『辞書なしで超速読月刊英語ニュース ツーウェイ・マスター』1冊で時事英語のリーディングとリスニングの能力を平行して高めることができるようになりました。
本書の読み方(詳細は本編に記載しています)
●リーディング編
リーディングでは毎日1記事を読むと仮定して30記事収録しています。従来の辞書なしで超速読月刊英語ニュースと同じ翻訳スタイルです。基本的にはフレーズ単位にスラッシュ[/]を入れて頭からに読み進める超速読方法です。
スラッシュリーディング(超速読テクニック)は文章の要点を瞬時に把握することがその目的です。分かりやすく言えば「つまり、誰が、何して、どうなったのか」とか「つまり、これが、こうして、こうなったんだ」という要点のみを素早く理解するということです。英文記事を1日に十数記事、あるいは数十記事を多読するためには、大事な要点だけを理解して次々に積み重ねていくことが最良の方法です。
これが、本書では英文記事の内容を日本語の順番に手直しした文章をいちいち掲載していない理由です。(以下略)
ご参考までに、以下がスラッシュを入れる基本的な箇所です。
1. 前置詞(to,in,on,of,with等)・前置詞句の前
2. カンマ(,)・セミコロン(;)・コロン(:)の後
3. that節・疑問詞節・whether節の前
4. 関係代名詞・関係副詞の前
5. 不定詞・分詞・動名詞等の前
6. 接続詞(where,why,when,what,which,because,if等)の前
(以下略)
いずれも本書の記事を読み続けるプロセスの中で必然的に身につきます。
本書では、原文にもスラッシュ[/]を入れてより効果的にトレーニングできるようにしました。抜粋した参考記事をご覧下さい。
(原文)
Tens of thousands / of police, medics, firemen and self-defense force troops / are involved in the rescue and recovery effort, / which is being hampered by heavy winds and rain./
Tens of thousands 数万人の of police, medics, firemen 警察官、医師、消防士や and self-defense force troops 自衛隊の隊員が are involved in the rescue and recovery effort, 救出と復興の取り組みに参加している which is being hampered by heavy winds and rain. しかし強風と大雨によって救出活動が妨げられている
1.原文でスラッシュで分けたフレーズを分かる範囲で訳してみる。(一つの単語の意味が分からなくても意味を推測しながら訳します)
2.下の原文⇒訳文を読んで意味を確かめる。
3.もう一度原文に戻って、スラッシュリーディングで読んでみる
このスラッシュリーディング力(超速読テクニック)をリーディング編で徹底的に強化します。
●リスニング編
リスニング編では、リスニングという時間のかかるステップを踏まえて2日に1記事の割合を仮定して15記事を収録しています。
本書では、時事英語を以下の三段階のレベルで段階的にリスニング力を強化していきます。
1. First Level Listening:初級レベル:比較的易しい英語ニュースをやや遅いペース(通常の英語ニュースの70-80%程度)の音声で聞き取るトレーニングを行います。リスニングのビギナーに効果的です。
2. Second Level Listening:中級レベル:やや長い英語ニュースを通常より僅かに遅いペース(通常の英語ニュースの90-95%程度)の音声で聞き取るトレーニングを行います。リスニングの中級者以上の皆様に効果的です。
3. Advanced Level Listening:上級レベル:コンテンツ・スピードは共に格段に難しく速くなります。本書ではアメリカのオバマ大統領の[Weekly Address]やニュース討論を取り入れています。オバマ大統領は人に伝える演説の名手であり、学ぶところも多いと思われるからです。コンテンツとリスニングレベルはTOEICリスニングの満点、あるいはそれ以上難度となっています。
耳から聞こえる英語を頭で瞬時に理解していくためにはスラッシュリーディングが不可欠となります。以下はSecond Level Listeningからの抜粋です。
a.スラッシュリーディングで速読
Brazilian President Dilma Rousseff Tuesday ブラジルのジルマ・ルセフ大統領は branded Vice President Michel Temer a traitor. マイケル・テルマー副大統領に裏切り者の烙印を押しましたShe said 彼女は話しています the vice president was conspiring to engineer a coup 彼はクーデターを起こそうと企んでいたと against her through impeachment proceedings. 彼女の弾劾の手続きを通して
b.スラッシュリーディングの実践
Brazilian President Dilma Rousseff Tuesday /branded Vice President Michel Temer a traitor. /She said/ the vice president was conspiring to engineer a "coup"/ against her /through impeachment proceedings. /
1.原文⇒日本語訳にスラッシュリーディングで目を通して要点を把握します。
2.原文だけをスラッシュリーディングで読みます。
3.記事の要点を把握した上で付属の音声でリスニングを行います。反復練習は必須です。
上記の1,2,3はすべてのリスニングレベルに共通します。しかし特に中級や上級レベルでは、瞬時に耳から流れてくる英語の要点を日本語で把握しなければならないので、必然的にスラッシュリーディングのテクニックを利用するようになります。
近い将来、ウェアラブル端末で海外の英語ニュースを見たり聞いたりする時代が必ず来ます。海外のニュース記事を文字で読むことは当たり前の英語の能力になります。その上で、映像や音声だけでニュースを聞いて理解する能力もつけていく必要があります(以下略)
『辞書なしで超速読月刊英語ニュース ツーウェイ・マスター』でリーディングとリスニングをマスターすることで、他の会話力やライティングの向上にも繋がります。常に「読む立場」と「聞く立場」の方々の視点を持ち続けながら今後もより良い翻訳と編集に心がけていくことをお約束します。
この新しく生まれ変わった『辞書なしで超速読月刊英語ニュース ツーウェイ・マスター』を通してハイレベルな時事英語のリーディング力とリスニング力を身につけていただければこれに増す幸せはございません。
ご検討よろしくお願い申し上げます。
翻訳:編集:発行:細見敏夫