同時通訳スタイルで英文速読力を強化する
『辞書なしで超速読月刊英語ニュース』
Back to The April's World Stage!
今月より、題名は変わりませんが、前後の表記を一新して発刊して参ります。
また、今月から原則として、毎月1日の発行とさせていただきましたので、表紙では "published on May 01, 2015"と表記させていただきました。アメリカ標準時が基本ですので、少し時間のずれがあるかもしれません。
さらに、今月から毎月10日前後に同じ出版社の AmazonKDPより 新書「同時通訳スタイルで英文表現力を百人力にする方法」を発刊する予定です。
本書のご愛読者の皆様にも新書を良く知っていただくために特集として「同時通訳スタイルで英文表現力を百人力にする方法」の縮小版を付け加えることにしました。詳細については縮小版をご覧下さい。
さて本書では、目標をさらに明確にして、いっそう効果的に取り組んでいただくために、読み方の説明文を変更しています。
それでは、『激動の世界』4月 『世界をその手で掴み取れ!」へご案内させていただきます。
★2015年4月1日-4月30日:『激動の世界』
1.Business&Economy :世界のビジネス・経済の動向(20記事)
2.World Affairs :世界の政治・社会・文化の動向(20記事)
3.Science,Tech&Health :世界の科学技術と健康医療の動向(10記事)
4.Arts&Entertainment: 世界の芸術・エンターテイメントの動向(5記事)
5.新企画「同時通訳スタイルで英文表現力を百人力にする方法」縮小版
6.最新時事英語用語集 : 記事から抜粋した最新時事用語約750語を収録
本書では、以下のような英語力を身に付けることを目的としています。。
1.日本語の新聞を読むスピード並に英文記事を読む速読力。
2.最新の時事英語に関する語彙数を増やす。
3.今ある視野や教養をグローバルレベルに高める。
4.新企画である本書の収録記事を最大に活用した英語表現力。
それでは、本書での「同時通訳スタイル」の読み方をご説明します。
最初に、英語ニュースを二カ国語放送(英語と日本語)の設定でご覧になっている状況を想像してください。
本書に収録されているScience,Tech&Healthの記事の一部を抜粋して説明します。食中毒を起すサルモネラ菌をガンの治療に役立てる研究のお話です。
【原文】
“We genetically modify the Salmonella so it is unable to survive in healthy tissues, but has a preferential homing to tumors, which [are] a very nutrient-rich environment where they grow like crazy and, in so doing, kill the cancer cells within the tumor," he said.
【訳文】
“We genetically modify the Salmonella 「私たちはサルモネラ菌を遺伝的に組み替えました so it is unable to survive in healthy tissues, そうすると、健全な組織の中では生存できなくなります but has a preferential homing to tumors, しかし、優先的に腫瘍に戻ります which are a very nutrient-rich environment 非常に栄養価の高い環境を持った where they grow like crazy そこでサルモネラ菌は猛烈に増殖します and, in so doing, そうすることで kill the cancer cells within the tumor," サルモネラ菌は腫瘍の中のガン細胞を死なせるのです」he said. 彼はこのように話している
最初は、原文だけに目を通します。
次に訳文に入ります。
しかし、ただ訳文に目を通すのではなく、以下の同時通訳スタイルで読んでいきます。
本書では、便宜上英語の部分は海外のニュースキャスター、あなたは英語の部分を日本語に直して英語の苦手な日本人に伝える同時通訳者であると想定しています。
海外のニュースのキャスターが
"We genetically modify the Salmonella"
と伝えてきたら(本書では、目で読むことになります)
「私たちはサルモネラ菌を遺伝的に組み替えました」
と日本語に直してください。(本書では、訳文を読むことになります)
"so it is unable to survive in healthy tissues," と伝えたら
「そうすると、健全な組織の中では生存できなくなります」 と訳します
(キャスター): "but has a preferential homing to tumors,"
あなた : しかし、優先的に腫瘍に戻ります
(キャスター): "which are a very nutrient-rich environment"
(あなた) : 非常に栄養価の高い環境を持った
(キャスター): "where they grow like crazy"
(あなた) : そこでサルモネラ菌は猛烈に増殖します
(以下略)
目に入るフレーズ単位の英語を対象にして同時通訳スタイルで訳して行きます。
このように読み進めていくと一度訳しただけで、以下のような概略(あらすじ)が必然的にあなたの脳内に出来上がってきます。
「サルモネラ菌を遺伝的に組み替えると、健全な組織の中では生存できなくなり、腫瘍に戻って猛烈に増殖して、腫瘍の中のガン細胞を死なせる」
フレーズ単位で読み進めることとフレーズの長さには明確な根拠があります。
それは、以下の心理学者ミラーの提唱する理論が根底にあるということです。つまり、本書は綿密に計算されたチャンクの構成を通して速読力が身につくように編集されているということです。
※チャンクとは:心理学者ミラーの提唱した概念。人間が情報を知覚する際の「情報のまとまり」あるいは、その単位のことを意味する。たとえば、「かがみもち」を、平仮名5文字として知覚すると5チャンク、「鏡」と「餅」として理解すると2チャンク、「鏡餅」のこととして理解すると1チャンクとなる。ミラーによれば、人間が一度に覚えられるチャンクの数には限界があり、7±2チャンクとされる(この値をマジカルナンバーという)。ただし、複数のチャンクをグループにし、より大きな1つのチャンクにまとめることで、知覚・記憶する情報量を増やすことができる(これをチャンキングと呼ぶ)。複雑な内容をわかりやすく伝達するためには、情報を減らしたりまとめたりして、チャンクの数を7-5以下に抑えることが効果的である
(「コトバンク」様から引用させていただきました」
たとえば、
"so it is unable to survive in healthy tissues," の場合、本書では、
s_o_i_t_i_s_y_n_a_b_l_e ...のように英語1文字毎に数えるのではなく
so_it_is_unable... [so][it][is][unabble] と言う風に意味のある最小の集合体として理解し、それぞれを1チャンクとしています。
従いまして、
so /it /is /unable/ to/ survive/ in/ healthy/ tissues,/の文章は全部で9チャンクとなります。
人間の脳が一度で処理できるチャンク数は7個から9個といわれています。(以降省略)
従って、本書では、上限9個のチャンク数に止めています。平均ではさらに少なくなります。
あくまで、「同時通訳」という臨場感に溢れたバーチャルステージを想定して、緊張感と興味を持って楽しく読み進めることができるように編集しています。
今回提唱する同時通訳スタイルも効果的な読み方の1つですが、読者様が一番読み易いスタイルをお持ちであればそれを通してトレーニングすることも素晴らしいことだと思います。
価格は変えません。お一人でも多くの皆様の笑顔が見たくて少しでも安く、真心を込めて一文一文翻訳しました。気に入っていただければ最高に嬉しい限りです。
企画・翻訳・執筆・編集・発行:細見敏夫
『辞書なしで超速読月刊英語ニュース』
Back to The April's World Stage!
今月より、題名は変わりませんが、前後の表記を一新して発刊して参ります。
また、今月から原則として、毎月1日の発行とさせていただきましたので、表紙では "published on May 01, 2015"と表記させていただきました。アメリカ標準時が基本ですので、少し時間のずれがあるかもしれません。
さらに、今月から毎月10日前後に同じ出版社の AmazonKDPより 新書「同時通訳スタイルで英文表現力を百人力にする方法」を発刊する予定です。
本書のご愛読者の皆様にも新書を良く知っていただくために特集として「同時通訳スタイルで英文表現力を百人力にする方法」の縮小版を付け加えることにしました。詳細については縮小版をご覧下さい。
さて本書では、目標をさらに明確にして、いっそう効果的に取り組んでいただくために、読み方の説明文を変更しています。
それでは、『激動の世界』4月 『世界をその手で掴み取れ!」へご案内させていただきます。
★2015年4月1日-4月30日:『激動の世界』
1.Business&Economy :世界のビジネス・経済の動向(20記事)
2.World Affairs :世界の政治・社会・文化の動向(20記事)
3.Science,Tech&Health :世界の科学技術と健康医療の動向(10記事)
4.Arts&Entertainment: 世界の芸術・エンターテイメントの動向(5記事)
5.新企画「同時通訳スタイルで英文表現力を百人力にする方法」縮小版
6.最新時事英語用語集 : 記事から抜粋した最新時事用語約750語を収録
本書では、以下のような英語力を身に付けることを目的としています。。
1.日本語の新聞を読むスピード並に英文記事を読む速読力。
2.最新の時事英語に関する語彙数を増やす。
3.今ある視野や教養をグローバルレベルに高める。
4.新企画である本書の収録記事を最大に活用した英語表現力。
それでは、本書での「同時通訳スタイル」の読み方をご説明します。
最初に、英語ニュースを二カ国語放送(英語と日本語)の設定でご覧になっている状況を想像してください。
本書に収録されているScience,Tech&Healthの記事の一部を抜粋して説明します。食中毒を起すサルモネラ菌をガンの治療に役立てる研究のお話です。
【原文】
“We genetically modify the Salmonella so it is unable to survive in healthy tissues, but has a preferential homing to tumors, which [are] a very nutrient-rich environment where they grow like crazy and, in so doing, kill the cancer cells within the tumor," he said.
【訳文】
“We genetically modify the Salmonella 「私たちはサルモネラ菌を遺伝的に組み替えました so it is unable to survive in healthy tissues, そうすると、健全な組織の中では生存できなくなります but has a preferential homing to tumors, しかし、優先的に腫瘍に戻ります which are a very nutrient-rich environment 非常に栄養価の高い環境を持った where they grow like crazy そこでサルモネラ菌は猛烈に増殖します and, in so doing, そうすることで kill the cancer cells within the tumor," サルモネラ菌は腫瘍の中のガン細胞を死なせるのです」he said. 彼はこのように話している
最初は、原文だけに目を通します。
次に訳文に入ります。
しかし、ただ訳文に目を通すのではなく、以下の同時通訳スタイルで読んでいきます。
本書では、便宜上英語の部分は海外のニュースキャスター、あなたは英語の部分を日本語に直して英語の苦手な日本人に伝える同時通訳者であると想定しています。
海外のニュースのキャスターが
"We genetically modify the Salmonella"
と伝えてきたら(本書では、目で読むことになります)
「私たちはサルモネラ菌を遺伝的に組み替えました」
と日本語に直してください。(本書では、訳文を読むことになります)
"so it is unable to survive in healthy tissues," と伝えたら
「そうすると、健全な組織の中では生存できなくなります」 と訳します
(キャスター): "but has a preferential homing to tumors,"
あなた : しかし、優先的に腫瘍に戻ります
(キャスター): "which are a very nutrient-rich environment"
(あなた) : 非常に栄養価の高い環境を持った
(キャスター): "where they grow like crazy"
(あなた) : そこでサルモネラ菌は猛烈に増殖します
(以下略)
目に入るフレーズ単位の英語を対象にして同時通訳スタイルで訳して行きます。
このように読み進めていくと一度訳しただけで、以下のような概略(あらすじ)が必然的にあなたの脳内に出来上がってきます。
「サルモネラ菌を遺伝的に組み替えると、健全な組織の中では生存できなくなり、腫瘍に戻って猛烈に増殖して、腫瘍の中のガン細胞を死なせる」
フレーズ単位で読み進めることとフレーズの長さには明確な根拠があります。
それは、以下の心理学者ミラーの提唱する理論が根底にあるということです。つまり、本書は綿密に計算されたチャンクの構成を通して速読力が身につくように編集されているということです。
※チャンクとは:心理学者ミラーの提唱した概念。人間が情報を知覚する際の「情報のまとまり」あるいは、その単位のことを意味する。たとえば、「かがみもち」を、平仮名5文字として知覚すると5チャンク、「鏡」と「餅」として理解すると2チャンク、「鏡餅」のこととして理解すると1チャンクとなる。ミラーによれば、人間が一度に覚えられるチャンクの数には限界があり、7±2チャンクとされる(この値をマジカルナンバーという)。ただし、複数のチャンクをグループにし、より大きな1つのチャンクにまとめることで、知覚・記憶する情報量を増やすことができる(これをチャンキングと呼ぶ)。複雑な内容をわかりやすく伝達するためには、情報を減らしたりまとめたりして、チャンクの数を7-5以下に抑えることが効果的である
(「コトバンク」様から引用させていただきました」
たとえば、
"so it is unable to survive in healthy tissues," の場合、本書では、
s_o_i_t_i_s_y_n_a_b_l_e ...のように英語1文字毎に数えるのではなく
so_it_is_unable... [so][it][is][unabble] と言う風に意味のある最小の集合体として理解し、それぞれを1チャンクとしています。
従いまして、
so /it /is /unable/ to/ survive/ in/ healthy/ tissues,/の文章は全部で9チャンクとなります。
人間の脳が一度で処理できるチャンク数は7個から9個といわれています。(以降省略)
従って、本書では、上限9個のチャンク数に止めています。平均ではさらに少なくなります。
あくまで、「同時通訳」という臨場感に溢れたバーチャルステージを想定して、緊張感と興味を持って楽しく読み進めることができるように編集しています。
今回提唱する同時通訳スタイルも効果的な読み方の1つですが、読者様が一番読み易いスタイルをお持ちであればそれを通してトレーニングすることも素晴らしいことだと思います。
価格は変えません。お一人でも多くの皆様の笑顔が見たくて少しでも安く、真心を込めて一文一文翻訳しました。気に入っていただければ最高に嬉しい限りです。
企画・翻訳・執筆・編集・発行:細見敏夫