「ひらがな」が「どの漢字から出来上がった」だけではなく、そもそもの「漢字の起源」を見て行きたいと思い書き記しています。
起源を見るためには、「甲骨文字」と呼ばれる、文字通り亀の甲羅や牛や鹿などの動物の骨に刻まれた文字で、現存の最古の文字や、甲骨文字の時代の後に青銅器などに刻まれた「金文」をもとにして作成しました。その文字にどのような意味があったのかを見てみたいと思います。
文字の形や書式を見ますと、「金文」の後、「篆書」や「隷書」が主流となっていきます。
政治や宗教が文字の伝達に大きな役割を担っています。
膨大な量の文字を書く目的のための書き方が考え出されていくようになります。
「篆書」や「隷書」の後は皆さんが良くご存じの「楷書」、「行書」、「草書」が各々別々の書法を確立して行きます。この中の「草書」が日本に先に入って来て「ひらがな」の誕生に結びついて行きます。
「楷書」、「行書」は「草書」よりも後に出来上がって日本に入ってきていることを考えますと、あの柔らかいタッチの「ひらがな」は「草書」あっての産物だと思えます。
先に「楷書」や「行書」が日本に入ってきていたらどのようになっていたのでしょう。
「ひらがな」が出来上がるための絶妙なタイミングが準備されていたことになります。
「ひらがな」のひとつひとつには意味をもつものではありませんが、「ひらがな」になるために生まれて来た漢字には、漢字そのものの使命と供に、「ひらがな」の素となって美しい日本語の中で息づく使命を持っていたわけです。
ひとつひとつが「ひらがな」になるべくして生まれて来た意義を今一度見て行きたいと思います。
「ひらがな」になるために生まれて来た漢字をどうぞ。
国嶋悠人
Hiragana originated from the chosen Kanji (Japanese Edition)
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