作文の基本は訓練で身に付けることができる。これが本書(通称:作うま)の趣旨である。
文章の書き方を系統的に学ぶことは難しい。実践的に身につけるしかない。日本では一般にこのように考えられている。その結果、作文の方法がまったく教えられていない。だから、高校を出ても大学を出ても、作文が苦手な人ばかりだ。
ここで提案する訓練法そのものは、とてもシンプルである。小論文を書いて、誰かに読んでもらう。これだけだ。単純な作業を繰り返すことで、分かりやすい文章の構成を徹底的に身に付ける。
練習の題材には小論文を用いる。これが本書が提案する訓練法の一つ目の特徴だ。
本書では文章の分かりやすさを重視するが、文章を分かりやすくするために最も大切なのが構成である。そして、レポートや卒業論文に使われる文章の構成は、小論文で学ぶことができる。小論文というと、大学の入試で経験して嫌な思い出をもつ人も多いだろうが、ここでは大学入試とは異なり、軽いテーマを用いるので、心配ない。
そして、小論文を書いたら、誰かに批評してもらう。これがこの訓練法のもう一つの特徴だ。
読んでもらうのは素人でもよい。文章を書くには読者の視点が重要なのであり、批評されることを繰り返して、その視点を得ることを目指す。文章を書いたら誰かに読んでもらって、「あなたの文章は分かりにくいね」(!)と言ってもらうことが、作文力を上げる第一歩になる。練習を繰り返すと、「前より分かりやすくなった」と必ず言ってもらえるようになる。
本書は、読者として、レポートや卒業論文といった、実用文を上手に書きたいと思っている作文の初心者を念頭においている。「作文は苦手だが、少しでもうまくなりたい!」――こんな悩みを抱えつつも、向上心のある人に読んでほしい。
Sakubunga Umakunaru Kunrenhouhou: Shouronbunde Report Ronbun no Kisoryokuwo Tsukeru (Japanese Edition)
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