本書は、決算書に強くなりたいビジネスパーソンを対象としています。決算書は、危ない会社を見分け、先手のビジネスにつなげるために、ビジネスパーソンにとって必須の会計知識となっています。決算書は、そこに現れる経営数値を経営的センスで読み取る能力があれば、ビジネスパーソンにとって頼りがいのあるビジネスマネジメントのナビゲーターとなりえます。
本書では、決算書を徹底的に理解するために、簿記の初歩から経営分析、新会計基準、原価計算までの基本知識をカバーしています。ビジネスパーソンに必須の「決算書の常識ポイント100」に絞り込み、会計知識のエッセンスを短時間で理解できるようにしています。簿記・財務・管理会計の知識がなくても、会計知識の概念的な理解ができるように、ケーススタディと図解を随所に盛り込んでいます。
会計分野が苦手なビジネスパーソンは、本書により、企業経営に必須の簿記、財務諸表分析、キャッシュフロー計算書分析、新会計基準、及び原価計算と損益分岐点分析に関する基本的なエッセンスが理解できます。さらに、読み取った決算書をもとに具体的なアクションにつなげるために役立つ経営手法として、バランス・スコアカードを取り上げています。
ここで、各章の内容を紹介しましょう。
「第1章 ビジネスパーソンが知っておきたい簿記と財務諸表の基本」では、簿記と財務諸表の基本知識を紹介します。財務諸表を読みこなすために必須の周辺知識を理解できます。
財務諸表を読みこなす力と経営分析力を身に付ける」では、企業経営をガラス張りに
する経営分析力を紹介します。ここでは、収益性、効率性、安全性、生産性、及び成長性の分析の考え方や、損益分岐点分析の手法などについて理解できます。これにより、ビジネスを成功に導くための経営分析のエッセンスを吸収できます。
「第3章 知っておいて損はない、その他の財務、会計知識」では、キャッシュフロー計算書の基本構造を明らかにし、キャッシュフロー分析力の基本を紹介します。新会計基準、バランス・スコアカード、および原価計算の概要などについても理解できます。
本書を読まれて、ビジネスの実践の分野で活躍されることを期待しています。
藤井智比佐
第1章 ビジネスパーソンが知っておきたい簿記と財務諸表の基本・・9
―簿記と財務諸表の基本的仕組みを解きほぐす
1(1-1) ビジネスを成功に導く財務諸表分析の必須知識・・10
2 (1-2)財務諸表のデータはインターネットで入手するのが一番!・・13
■ 3 (1-3)損益計算書は5つの利益がわかればこわくない ・・ 14
4 (1-4)損益計算書を極めるビジネスシンキング・・18
5 (1-5)企業ケーススタディ 損益計算書の計算にチャレンジ・・26
■ 6 (1-6)企業ケーススタディ 大手電機メーカーの損益計算書をグラフで見る・・29
■ 7 (1-7)7つのルールからなる企業の会計原則・・32
8 (1-8)貸借対照表を極める・・34
9 (1-9)動かない財産の本命―固定資産とはなにかを知る・・36
■ 10 (1-10)固定資産の価値減少は減価償却費で考える・・39
11 (1-11)フットワークの優れた資産-流動資産とはなにか・・43
■ 12 (1-12)会社の活動サイクル-正常営業循環基準と1年基準・・47
13 (1-13)資本の多面性を見抜く・・50
■ 14 (1-14)総資本、自己資本、払込資本、資本金の4つとは・・56
15 (1-15)企業ケーススタディ 総資産、株主資本、時価総額をグラフで見る・・57
16 (1-16)負債と損益の意味するものは・・59
17 (1-17)企業ケーススタディ 有利子負債をグラフで見る・・62
■ 18(1-18)利益算定で使う期間損益計算の方法とは・・65
■ 19(1-19)財務諸表と勘定科目の相互構造を見抜く・・67
■ 20 (1-20)あらかじめ計上しておく引当金とは・・69
■ 21 (1-21)貸借対照表と損益計算書はどのような関係にあるか・・70
■ 22 (1-22)当期利益の繰越とはなにか・・71
23 (1-23)財務会計と管理会計の違い・・73
24 (1-24)簿記の基本取引をしっかり押さえる・・75
■ 25 (1-25)損益は売上利益、経費、収益、費用、利益で考える・・80
■ 26 (1-26)計上のルールを決める費用収益対応の原則とは・・82
27 (1-27)取引の8パターンを知れば簿記と財務諸表がわかる・・84
■ 28 (1-28)資産の増加と貸方要素の関係とは・・86
29 (1-29)資産の減少と貸方要素の関係とは・・90
■ 30 (1-30)費用の発生と貸方要素の関係とは・・92
31 (1-31)勘定科目の構成を把握する・・93
32 (1-32)借方と貸方による勘定の増減記入ルールを知る・・96
■ 33 (1-33)仕訳の仕組みの基本を理解する・・100
■ 34 (1-34)ケーススタディ 簿記の取引にチャレンジ・・103
■ 35 (1-35)仕訳を総勘定元帳に転記するには・・108
36 (1-36)主要簿と補助簿の機能とは・・111
37 (1-37)試算表はどのように作成するか・・114
■ 38 (1-38)試算表の種類にはどのようなものがあるか・・116
39 (1-39)決算の手順を理解する・・118
40 (1-40)親子の関係-残高試算表と財務諸表・・119
■ 41 (1-41)費用・収益の見越しと繰延べとは ・・121
2章 財務諸表を読みこなす経営分析力を身に付ける・・122
―経営分析力で企業経営をガラス張りにする
42 (2-1)基本中の基本-経営分析の5つの視点とは・・123
43 (2-2)損益、貸借、キャッシュの3表を関連付けて見る・・126
44(2-3)<収益性の経営分析> 総資本回転率と資本利益率・・128
■ 45 (2-4)<収益性の経営分析>総資本経常利益率とは・・130
■ 46(2-5)<ケーススタディ>:総資本経常利益率性を判定する・・131
47(2-6)<収益性の経営分析>売上高総利益率と売上高経常利益率・・133
■ 48(2-7)<収益性の経営分析>売上営業利益率と売上高原価率、売上高人件費比率・・136
■ 49(2-8)<収益性の経営分析>売上高人件費比率、金融収支とは ・・137
50 (2-9)在庫が収益に直結しているかを見る交叉比率とは・・139
■ 51(2-10)もっと詳しく!<ケーススタディ>収益性の分析計算にチャレンジ・・140
52(2-11)<収益性の経営分析>グローバル経営指標ROEとは・・143
53(2-12)ROAとROIとは・・145
■ 54(2-13)<収益性の経営分析>株主が最重視する株価収益率PERとは
・・148
55(2-14)<収益性の経営分析>ビジネスパーソンの強み-損益分岐点分析を極める・・151
■ 56(2-15)損益分岐点分析のグラフの構造を見抜く・・154
■ 57(2-16)損益分岐点分析の計算式を導く・・159
■ 58(2-17)事業採算検討に必須の概念-限界利益とはなにか・・160
59(2-18)損益分岐点改善と経営安全率・・162
■ 60(2-19)<ケーススタディ>人件費を吸収するのに必要な売上高の計算方法・・164
61(2-20)<ケーススタディ> 損益分岐点分析の計算・・165
■ 62(2-21)<ケーススタディ>目標利益を出すために必要な売上高の計算方法・・167
■ 63(2-22)<効率性の経営分析>売上債権回転率と棚卸資産回転率・・169
64(2-23)<効率性の経営分析>売上貢献度を見る自己資本回転率、総資本回転率、固定資産回転率・・171
■ 65(2-24)<効率性の経営分析>在庫状況をチェックする商品回転率とは・・172
66(2-25)在庫管理に有効なABC分析と棚卸資産評価の常識とは・・174
67(2-26)<安全性の経営分析>短期支払能力を見る流動比率と当座比率
・・177
■ 68(2-27)売上債権回転率で危ない会社がわかる!・・179
69(2-28)固定資産回転率で過剰投資をチェック・・180
70(2-29)企業ケーススタディ 企業の設備投資、減価償却費、研究開発費をグラフで見る・・182
71(2-30)<安全性の経営分析>固定長期適合率、経常収支比率、手元流動性比率
・・184
72(2-31)<安全性の経営分析> 基礎体力をチェックする負債比率と自己資本比率
・・185
■73(2-32)<生産性の経営分析>労働生産性、労働装備率、労働分配率、総資本投資効率・・186
■74(2-33)<生産性の経営分析>従業員1人当たり売上総利益と人件費・・188
<コラム>粉飾決算や過少申告の疑いが見られる場合のチェックポイント
75(2-34) 企業ケーススタディ 企業の資産の回転率をグラフで見る
・・190
■ 76(2-35)<成長性の経営分析>売上高伸
本書では、決算書を徹底的に理解するために、簿記の初歩から経営分析、新会計基準、原価計算までの基本知識をカバーしています。ビジネスパーソンに必須の「決算書の常識ポイント100」に絞り込み、会計知識のエッセンスを短時間で理解できるようにしています。簿記・財務・管理会計の知識がなくても、会計知識の概念的な理解ができるように、ケーススタディと図解を随所に盛り込んでいます。
会計分野が苦手なビジネスパーソンは、本書により、企業経営に必須の簿記、財務諸表分析、キャッシュフロー計算書分析、新会計基準、及び原価計算と損益分岐点分析に関する基本的なエッセンスが理解できます。さらに、読み取った決算書をもとに具体的なアクションにつなげるために役立つ経営手法として、バランス・スコアカードを取り上げています。
ここで、各章の内容を紹介しましょう。
「第1章 ビジネスパーソンが知っておきたい簿記と財務諸表の基本」では、簿記と財務諸表の基本知識を紹介します。財務諸表を読みこなすために必須の周辺知識を理解できます。
財務諸表を読みこなす力と経営分析力を身に付ける」では、企業経営をガラス張りに
する経営分析力を紹介します。ここでは、収益性、効率性、安全性、生産性、及び成長性の分析の考え方や、損益分岐点分析の手法などについて理解できます。これにより、ビジネスを成功に導くための経営分析のエッセンスを吸収できます。
「第3章 知っておいて損はない、その他の財務、会計知識」では、キャッシュフロー計算書の基本構造を明らかにし、キャッシュフロー分析力の基本を紹介します。新会計基準、バランス・スコアカード、および原価計算の概要などについても理解できます。
本書を読まれて、ビジネスの実践の分野で活躍されることを期待しています。
藤井智比佐
第1章 ビジネスパーソンが知っておきたい簿記と財務諸表の基本・・9
―簿記と財務諸表の基本的仕組みを解きほぐす
1(1-1) ビジネスを成功に導く財務諸表分析の必須知識・・10
2 (1-2)財務諸表のデータはインターネットで入手するのが一番!・・13
■ 3 (1-3)損益計算書は5つの利益がわかればこわくない ・・ 14
4 (1-4)損益計算書を極めるビジネスシンキング・・18
5 (1-5)企業ケーススタディ 損益計算書の計算にチャレンジ・・26
■ 6 (1-6)企業ケーススタディ 大手電機メーカーの損益計算書をグラフで見る・・29
■ 7 (1-7)7つのルールからなる企業の会計原則・・32
8 (1-8)貸借対照表を極める・・34
9 (1-9)動かない財産の本命―固定資産とはなにかを知る・・36
■ 10 (1-10)固定資産の価値減少は減価償却費で考える・・39
11 (1-11)フットワークの優れた資産-流動資産とはなにか・・43
■ 12 (1-12)会社の活動サイクル-正常営業循環基準と1年基準・・47
13 (1-13)資本の多面性を見抜く・・50
■ 14 (1-14)総資本、自己資本、払込資本、資本金の4つとは・・56
15 (1-15)企業ケーススタディ 総資産、株主資本、時価総額をグラフで見る・・57
16 (1-16)負債と損益の意味するものは・・59
17 (1-17)企業ケーススタディ 有利子負債をグラフで見る・・62
■ 18(1-18)利益算定で使う期間損益計算の方法とは・・65
■ 19(1-19)財務諸表と勘定科目の相互構造を見抜く・・67
■ 20 (1-20)あらかじめ計上しておく引当金とは・・69
■ 21 (1-21)貸借対照表と損益計算書はどのような関係にあるか・・70
■ 22 (1-22)当期利益の繰越とはなにか・・71
23 (1-23)財務会計と管理会計の違い・・73
24 (1-24)簿記の基本取引をしっかり押さえる・・75
■ 25 (1-25)損益は売上利益、経費、収益、費用、利益で考える・・80
■ 26 (1-26)計上のルールを決める費用収益対応の原則とは・・82
27 (1-27)取引の8パターンを知れば簿記と財務諸表がわかる・・84
■ 28 (1-28)資産の増加と貸方要素の関係とは・・86
29 (1-29)資産の減少と貸方要素の関係とは・・90
■ 30 (1-30)費用の発生と貸方要素の関係とは・・92
31 (1-31)勘定科目の構成を把握する・・93
32 (1-32)借方と貸方による勘定の増減記入ルールを知る・・96
■ 33 (1-33)仕訳の仕組みの基本を理解する・・100
■ 34 (1-34)ケーススタディ 簿記の取引にチャレンジ・・103
■ 35 (1-35)仕訳を総勘定元帳に転記するには・・108
36 (1-36)主要簿と補助簿の機能とは・・111
37 (1-37)試算表はどのように作成するか・・114
■ 38 (1-38)試算表の種類にはどのようなものがあるか・・116
39 (1-39)決算の手順を理解する・・118
40 (1-40)親子の関係-残高試算表と財務諸表・・119
■ 41 (1-41)費用・収益の見越しと繰延べとは ・・121
2章 財務諸表を読みこなす経営分析力を身に付ける・・122
―経営分析力で企業経営をガラス張りにする
42 (2-1)基本中の基本-経営分析の5つの視点とは・・123
43 (2-2)損益、貸借、キャッシュの3表を関連付けて見る・・126
44(2-3)<収益性の経営分析> 総資本回転率と資本利益率・・128
■ 45 (2-4)<収益性の経営分析>総資本経常利益率とは・・130
■ 46(2-5)<ケーススタディ>:総資本経常利益率性を判定する・・131
47(2-6)<収益性の経営分析>売上高総利益率と売上高経常利益率・・133
■ 48(2-7)<収益性の経営分析>売上営業利益率と売上高原価率、売上高人件費比率・・136
■ 49(2-8)<収益性の経営分析>売上高人件費比率、金融収支とは ・・137
50 (2-9)在庫が収益に直結しているかを見る交叉比率とは・・139
■ 51(2-10)もっと詳しく!<ケーススタディ>収益性の分析計算にチャレンジ・・140
52(2-11)<収益性の経営分析>グローバル経営指標ROEとは・・143
53(2-12)ROAとROIとは・・145
■ 54(2-13)<収益性の経営分析>株主が最重視する株価収益率PERとは
・・148
55(2-14)<収益性の経営分析>ビジネスパーソンの強み-損益分岐点分析を極める・・151
■ 56(2-15)損益分岐点分析のグラフの構造を見抜く・・154
■ 57(2-16)損益分岐点分析の計算式を導く・・159
■ 58(2-17)事業採算検討に必須の概念-限界利益とはなにか・・160
59(2-18)損益分岐点改善と経営安全率・・162
■ 60(2-19)<ケーススタディ>人件費を吸収するのに必要な売上高の計算方法・・164
61(2-20)<ケーススタディ> 損益分岐点分析の計算・・165
■ 62(2-21)<ケーススタディ>目標利益を出すために必要な売上高の計算方法・・167
■ 63(2-22)<効率性の経営分析>売上債権回転率と棚卸資産回転率・・169
64(2-23)<効率性の経営分析>売上貢献度を見る自己資本回転率、総資本回転率、固定資産回転率・・171
■ 65(2-24)<効率性の経営分析>在庫状況をチェックする商品回転率とは・・172
66(2-25)在庫管理に有効なABC分析と棚卸資産評価の常識とは・・174
67(2-26)<安全性の経営分析>短期支払能力を見る流動比率と当座比率
・・177
■ 68(2-27)売上債権回転率で危ない会社がわかる!・・179
69(2-28)固定資産回転率で過剰投資をチェック・・180
70(2-29)企業ケーススタディ 企業の設備投資、減価償却費、研究開発費をグラフで見る・・182
71(2-30)<安全性の経営分析>固定長期適合率、経常収支比率、手元流動性比率
・・184
72(2-31)<安全性の経営分析> 基礎体力をチェックする負債比率と自己資本比率
・・185
■73(2-32)<生産性の経営分析>労働生産性、労働装備率、労働分配率、総資本投資効率・・186
■74(2-33)<生産性の経営分析>従業員1人当たり売上総利益と人件費・・188
<コラム>粉飾決算や過少申告の疑いが見られる場合のチェックポイント
75(2-34) 企業ケーススタディ 企業の資産の回転率をグラフで見る
・・190
■ 76(2-35)<成長性の経営分析>売上高伸