本書の著者スティーブ・ツカラス博士は、ウエスレー・ビブリカル・セミナリ(Wesley Biblical Seminary)でカルト、オカルトに関する授業を担当する一方、これらのグループの信奉者に対する伝道活動を20年以上に渡り行って来ました。そしてこの活動の一環として、種々のカルト、オカルト(*)に対して、クリスチャンは、聖書に基づきいかに対応すべきかを、一連の手引き書としてまとめました。
本書は、オカルトの代表的な分野で、日本においても大きな影響力を持つ「スピリチュアリズム」(スピリティズム)を取り上げ、その歴史と実践内容を明らかにします。また、その実践と教えが聖書に反することを示します。
なお、「正統的キリスト教」の教理の要点については、本書の著者・訳者による「キリスト教信仰のエッセンセス」を参照いただければ幸いです。
(*) ツカラス博士によると、カルトはグループを意味し、政治的、文化的、宗教的グループを包含します。狭義には、宗教的カルトを指し、しばしば、正統的なキリスト教以外の宗教的グループを指し示します。また、オカルトは、「隠れた」、「秘密の」等の意味をもつラテン語のオカルタスに由来しています。オカルトまたはオカルティズムは、人間の五感を超越した現象との関わり合いを求める試みの実践を意味し、占い(fortune telling)、魔術(magic (witchcraft))、心霊術(spiritism)、の三つのカテゴリに分類されます。
[目次]
はじめに
第1章 スピリティズム/スピリチュアリズム、概略の歴史
第2章 スピリチュアリズムの実践と現象
1 霊媒能力の実践(mediumship)
2 透視力(千里眼)(clairvoyance)
3 透聴力(clairaudience)
4 超感覚(clairsentience)
5 霊的癒し(spiritual healing)
6 不在治療(absent healing)
7 サイコメトリー(psychometry)
8 エクトプラズム(ectoplasm)
9 ラップとテーブル・ティッピング(raps and table tipping)
10 空中浮揚(levitation)
11 変貌(transfiguration)
12 実体化(materialization)
13 直接音声による霊媒能力の実践(direct voice mediumship)
14 自動書記(automatic writing)
15 幻姿・念動(apportation telekinesis)
16 物理的輸送(physical transportation)
17 予言(prophecy)
18 念写(spirit photography)
第3章 スピリチュアリズムの神学
1 聖書
2 神
3 イエス・キリスト
4 処女降誕(Virgin Birth)
5 イエスの復活
6 聖霊
7 人間の性質
8 救い
9 天国と地獄
10 来世に関するスピリチュアリストの考え
11 スピリチュアリストは誰と交信するのか?
第4章 スピリチュアリズムの現象、聖書的か否か?
1 エンドルの降霊術会
2 イエスの変容
3 使徒行伝21章11節は「サイコメトリー」か?
4 イエスが水の上を歩く(マタイ14章25節、26節)
5 実体化
6 自動書記
第5章 証言のための有用な助言
厳選した参考文献
著者
Supirituarizumu karutokakurisuchanka/rekishitoseishoniyorubunseki (Japanese Edition)
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