オリジナル電子書籍『駅路VISION』シリーズは、全国各駅を路線別、地域別に収録したフォト&エッセイです。 出会い、別れ、集いの場など、土地の顔役を担う鉄道駅から、その存在のあり方やまちづくりの方向を考えます。 鉄道趣味のかたはもとより、まちづくりに携わるかたや、故郷をこよなく愛するかたにも読んでいただきたいロングラン・シリーズです。
富士箱根伊豆国立公園。今ではその呼び方も新鮮に感じられるほど、観光開発の進んだ一大レジャーゾーン。首都圏の人々にとって、特に伊豆半島や箱根温泉郷は「安近短」の象徴といってもいいほど、手軽に非日常を得られる存在でしょう。
それだけに半面で、一帯の道路は休日の大渋滞で知られ、ドライバーにとっては「家族サービス労働」と敬遠される向きもあるとか。元々「非日常の観光体験」とは、鉄道で出かけ、最寄りの駅には送迎の便があって、移動のプロセスまで含めて楽しむものでした。
高度成長期の鉄道大量輸送は、列車も駅も機能優先のハコモノにしてしまった面があります。それは特に、年間数百万人を受け入れる観光特化のまちほど顕著でした。ピーク時のバブルが終わってから、もはや四半世紀。あるいは景気の浮き沈み、あるいは自然の気まぐれに、それぞれ一喜一憂しながらも、温泉旅館街をはじめとする各地の営みには、改めて個性と地域性を見直す動きが目立ってきました。そこに鉄道と、まちの玄関駅が果たす役割の大きさを、この巻から読み取っていただければ幸いです。
2016年7月10日初版発行
収録内容:JR伊東線/来宮~伊東、伊豆急行/南伊東~伊豆急下田、伊豆箱根鉄道/三島広小路~修善寺・緑町~大雄山、JR御殿場線/下曽我~大岡、箱根登山鉄道/箱根板橋~強羅(全70駅)
Ekiji Vision vol23 Izu and Hakone (Japanese Edition)
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