インドは、世界の他の地域にはない「独自の文化」を古代から育み、それを現代でも守り続けている国です。
私たちがインドを旅するときに必ず触れ、深く心に刻まれる独自性の高いインドの文化…、その背景には、紀元前3000年から現代に至る5000年間に渡るインド亜大陸の歴史があります。各所に描かれたシヴァ神の姿、バラナシで沐浴する聖者、近代的なビルが林立する大都市、その大都市の路地裏で物乞いする貧しい人々…そうしたインドの持つ様々な顔の裏には、長い歴史の中で培われた多様性を持つ文化があります。
本書では、古代インダス文明に始まり、幾多の王朝が勃興し、最後にムガル帝国が衰退してイギリスの植民地時代となり、さらに反英・独立運動が激化する二十世紀初頭までのインドの歴史、様々な王朝の興亡史が易しい文章で解説されています。このインド5千年の歴史を知ることで、現代のインドの文化を形作る基盤を理解することができます。
インドは観光資源が多い国です。世界遺産もたくさんあります。そのインドを旅行しようと思ったら、出かける前にぜひ本書を読んでみてください。各地の世界遺産はむろん、インドの街中で見かける人々の生活の営みや独特な建築様式を持つ寺院など、インドのありふれた風景の裏側にある「文化」に対して、少しは理解が深まるはずです。
本書では、各章ごとにインドの旅に役立つ旅行情報も書き添えています。
往路の飛行機の中で本書を読んでからインド観光をスタートすれば、旅はより充実した面白いものになるでしょう。
※第2、3版で、「ムガル帝国の成立」~「ムガル帝国の衰退とイギリス東インド会社の進出」の4章を加筆しました。
※第5版で、「インド大反乱とイギリス領インド帝国の成立」の章を加筆しました。
indo rekishi kikou: indoryokowoomoshirokusurutameni tabinomaeniyomuhon (Japanese Edition)
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