kousakunyuumon1 eigasatueiyou monstaa mapetto (Japanese Edition)

最近では、低予算で映画を作る際にＣＧを活用することが一般的です。

しかし、より作家性が出て、しかも、制作者側が「物を作る楽しさ」を味わえるのが、アナログチックな小道具の活用です。

工作入門シリーズの第１弾では、Ｂ級モンスター映画の撮影に欠かせない、「モンスターマペット」の制作過程を、120点以上の写真を使って解説します。

マペットは、手を入れて口の開閉などの動きを表現する人形です。
子供向けの人形劇などに登場するようなコミカルな人形だけではなく、デザインによっては、「スター・ウォーズ（1977）」のヨーダのように、大作映画でリアルな登場人物としても使えるような手法です。


マペット作成は伝統工芸などではありませんから、ご紹介する手法が唯一の正解、という訳ではありません。
また、もっと技術レベルが高い人、高価な材料や道具を使える人からすると、物足りないレベルかもしれません。

しかし、工作をされる方であれば分かると思いますが、他人の作業工程を観察することで、たくさんのヒントを得ることができます。
その「ヒント」をどの部分から得られるかは人それぞれなので、本書では、今回のマペット製作のスタートから完成までを満遍なく、写真と共に解説していくことにします。

過去に作ったマペットを使った実際の製作事例として、巻末に、ショートムービー「暗黒魔獣ワニガメイーター」の本編映像へのリンクがあります。

「自主制作のモンスター映画を作ってみたいけど、予算はそれほど掛けられない」という場合、世界に一つだけのオリジナルマペットを製作して、あなたの映画の中で活躍させてはいかがでしょうか？