巣立ち。人生の出発点。その前途には思いがけないチャレンジが待ち構えているものである。それを如何にナビゲートするのか。本書は、今から半世紀前、その試練をアメリカで生きた著者のメモアール。アメリカ60年代のヒッピー革命、引き続いて、70年代のニューエイジ精神拡大主義を背景に若い女の冒険と頑張り人生が展開する。何とかして生きる道を見つけたい。大学生時代には未婚妊娠の不始末もあった。古今東西、女の独り立ちには似通った支流が流れている。本書はこれから旅立つ若女性への一つの道標となるだろう。又、ヒッピー革命は多岐に渡る社会改革をアメリカにもたらした。その背景を理解する事はアメリカ歴史の流れの一つを掴む事である。その意味で、本書はその時代を生きた著者の証言でもある。
1963年、青春のもがきが原因となって、著者はアメリカ北西海岸シアトル市に住む姉夫婦を頼って高校留学渡米。辞書を引きながら毎週末は徹夜で頑張り抜いて、晴れて高卒後、苦学しながら大学入学を決心。仕事と勉学に励みながら、精神医学に興味を持つが、理数科系に弱く、方向に迷う。その一方、アメリカはヒッピー革命に突入。その影響を受けながら、著者は文学と美術に目を向ける。それと同時に初の性体験にチャレンジ。あっという間に未婚妊娠の難儀を抱える事になった。留学生として、この難関を如何にして切り抜けるのか?子育てや、結婚などは考えた事もなかった。留学スポンサー姉夫婦とも対立。幸いにも、ワシントン州立大学クリニックの紹介で、ワシントン州児童保護施設の援護を受ける事になり、子を無事出産したが、その先は不明。緊急なる解決を迫られ、生後一週間目の乳飲み子を抱え、子の父が勤務する未開地アラスカへと飛び、結婚と離婚を一年でやり退け、大学に舞い戻った。そして、二つの美術学士号を修了後、幼児引き連れ、さすらいの旅に出た。
ヒッピー革命の余韻を引く、その時代、通常社会の一員となるより、他に生活手段があるのではないか? 例えば、カミュ―ン生活とか、子育てながら、美術と仕事が両立出来る環境など。その道を求めて、先ずは、アメリカ南西部ニューメキシコ州のサンタフェや、タオス村を旅歩き、その後、ロスに渡って、幼い子に相当の厄介をかけた。今の世だと、幼児虐待(軽視)で問題になっていただろう。その一年後、留学スポンサー姉夫婦に促され、五才半となった息子を彼等の元に預け、単独でニューヨークに渡った。何とかして、生活の基盤を築きたい。
だが、その1974年当時、ニューヨークは、アメリカ経済不振中、犯罪とドラッグで病む都会の街。三日三晩のグレイハンバスで辿り着いたマンハッタン・ウエストサイドは、瓦礫が積まれた貧困街。ここにも、人が住んで居るのか?唖然とした。引き返そうと思う衝動を抑えながら、何とか難関突破で、徐々に、ニューヨーク生活の初歩を切り開いた。
Bewildered: Trials of a Young Woman to Adulthood (Japanese Edition)
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