ilasutorata_siesuroku_shiishii_denyuukouyoudetawosakuseururuhouhou_dainibu_nyuukouyouharikomifairuhen (Japanese Edition)

すべてのIllustrator使いのために！
　
　
　本書はIllustrator CS6で印刷用データを作成する方法を解説した書籍の第二部です。第二部ではIllustratorに貼り込む画像ファイルについて解説しています。
　
　第二部ではIllustratorに画像を貼り込む時に知っておきたいことを解説しています。貼り込み画像は一般にPhotoshopで作成しますが、このとき注意すべきことは、画像のカラーモードと解像度とICCプロファイルの指定です。画像はCMYKカラーもしくはグレースケールで作成し、解像度は350 ppi程度が基本です。IllustratorとPhotoshopのカラー設定を共通にし、画像にICCプロファイルは埋め込まずにIllustratorに貼り込みましょう。
　
　また、ダブルトーン画像をCMYKドキュメントに貼り込む時の注意点や、Illustratorに貼り込んだRGBカラーの画像の扱いに着いても言及しました。Illustratorで作成したデータを入稿してカラーで印刷されるときは、必ずあなたのお役にたちます。
　
　IllustratorはCS3以降、印刷用ドキュメント作成においては大きな変更は行われておりません。本書はIllustrator CS6をベースに解説していますが、Illustrator CS6以前のバージョン（CS3〜CS5）やIllustrator CCでもほぼ同じ設定でお使いいただけます。なお、第二部では貼り込み画像の扱い、第三部ではデータチェック、第四部では入稿用データの保存方法を取り上げます。
　
第一章　貼り込み画像の作成方法とバージョンの怪しい関係
　1-1　画像の貼り込みと書き出しの押さえどころとは
第二章　貼り込み画像はRGBからCMYKに変換して貼り込む
　2-1　CMYKカラーモード変換するか、プロファイル変換する
第三章　貼り込み画像の解像度は何故「350 ppi」なのか
　3-1　「350 ppi」だと画像のディテールを網点に反映できる
第四章　貼り込み画像のフォーマットはEPS、それともPSD
　4-1　プレビュー表示するEPSと実画像を表示するPSD
　4-2　埋め込まれたICCプロファイルは破棄されるか
　4-3　CSとCS2ではEPS画像をPDF書き出しすると水平線が表示される
第五章　Photoshopのダブルトーン画像PSDとEPSの違い
　5-1　CMYKベタのダブルトーン画像はダブルトーン名を英語にする
第六章　RGBモードの画像を貼り込むとCMYKに変換されるのか
　6-1　RGB画像はカラー設定にしたがってすべてCMYKに変換される

　Illustrator CS6/CCで印刷通販などに印刷用データを作成し入稿されている方には是非手元に置いていただきたい一冊です。なお、技術解説書ですが、固定レイアウトではなく、リフロー形式で作成しています。画面の大きいタブレットだけでなく、画面の小さいスマートフォンでもご覧いただけます。図版の画像はタップし拡大して表示していただくことでディテールをご確認いただけます。