『熊』:
「その時僕は二十九歳で、仕事を辞めたばかりだった」。二十九歳になったとき、僕の中の何かがぷつんという音を立てて切れてしまった。僕は仕事を辞め、大叔父に誘われて秩父の彼の家に行く。そこで静かな生活を送る中、ある日僕は山奥に入り込み、そこで怪我を負った巨大な熊に出会う・・・。(短篇小説)
『長い下りエスカレーター、及び哲学的なゴリラ』:
大学生の僕は、自分が自分自身に何も期待できなくなってしまっていたことに気付く。熱意のない生活は、まるで長い下りエスカレーターをひたすら登り続けるような日々だった。そんなとき明らかに周囲から浮いた奇妙な同級生に出会い・・・。(短篇小説)
『閉鎖回路』:
私は政府直属の機関で、医療保険に関わる仕事をしている。生まれてからずっと論理的に生きてきたし、これからもまた論理的に生きていくはずだった。しかし最近急に頭痛がひどくなり、そのせいで非論理的な夢までみるようになって・・・。(短篇小説)
『西暦二九九九年』:
「朝起きると西暦二九九九年になっていた」。果たして僕が生きているのは本当の二九九九年だったのだろうか。それともそれは世界中を巻き込んだ単なる勘違いに過ぎなかったのだろうか。人々が皆揃って西暦三〇〇〇年を祝うパーティーの準備に取りかかる中、僕は一人疑い、考える。そんなとき「自分は西暦二九五四年生まれだ」というある男が話しかけてきて・・・。(短篇小説)
計四篇の短篇小説を収録。
A Bear (Japanese Edition)
Sobre
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