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    Goinkyosan to Tomesan no ryousirikigaku chinmondo (Japanese Edition)

    Por Ken Kazuishi

    Sobre

    前口上
     ここはジパング、カンサイのとある町。高層ナガヤに住むあるふたりの会話。少ーしものの分かったような「ご隠居さん」とちょっとズレた「留さん」が登場するってーとお話が始まります。
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    留「ご隠居さ~ん。いてまっか。留です。ご隠居さん。…なんやいてへんのかいな」
    するとご隠居さんが奥の部屋からのそのそと出てきた。
    ご隠居「ふぁ~あ、何や、留さんかいな。そんなおっきい声をだすもんやないがな。うるそうて寝てられへん」
    「なんやご隠居さん寝てましたんか。こんなお日さんが高いのにえらいいいご身分でんな」
    「これこれおまはん皮肉をいいにきてくれたんかい。こっちにかていろいろ事情があんのや。で、今日は一体何のようや」
    「それそれ、それでんがな。先だて、キョウトに用事がありましてな。キョウトに行ったんどす」
    「おいおい言葉があっちゃこっちゃになっととるで」
    「それで、用事も済んだんで、一人ヤドヤに帰るのもつまらへんし、久しぶりに本屋に寄ったんですわ」
    「ほう。おまはんが本屋にな」
    「最近の本は、えろー種類がおまんな。本屋の中、一周するだけで疲れてしまいました」
    「うんうん、最近は出版点数が多いさかいな」
    「それで、ふらふらしながら、」
    「そんなんでふらふらしいないな」
    「ふと本棚を見ると、おもろそうな本みつけたんですわ」
    「なんや」
    「『リョウコロン』ですねん」
    「リョウコロン?」
    「喜び勇んでヤドヤに帰ってきて開いてみると、なんやら数式が一杯で、写真一つあらしませんねん。おっかしいな、どうなっとるねん、って本屋に文句つけにいったら、『こういう本ですけど』とキッパリ言われ、すごすご帰ってきたんですけどね」
    「…うん、…で何を言いたいのや」
    「ですから、リョウコちゃんの写真集か何かと…」
    「あっ、あほなことを。あのな、おまはん、中身も見んとよう鼻の下伸ばして、そんな本買ってきたんかえ。どれ見みせてみ」
    「これですけど」
    「こりゃ、リョウコやあらへんがな。リョウシやがな。大体おまはんがいつも買うてくる本みたいにピンク色の表紙やあらへんかったやろ」
    「そうコツコツポンポン言いなはんな。確かにちょっと、変だなっ、とは思いましたんですけどね」
    「まったくあわてもんやないかい。それで、返さへんかったのかい」
    「いやー、一旦買ったもの返すことはでけん!」
    「変なところで強情なやっちゃな」
    「それで、ご隠居さんのところへ来たんですわ」
    「へっ?」
    「返すに返せん。買ったもの無駄にでけん。無駄にしたら嫁はんに叱られる。そこでご隠居はん、『量子論』教えてんか」
    「教えてんかって…、そならそいうことで、おやすみ」
    (ご隠居さん、のそのそと奥の部屋へ行こうとする)
    「待った待った。どこへ行きまんのや」
    (留、ご隠居さんの首根っこを押さえる)
    「待て待てっ、人を猫の仔みたいに扱うもんやないわ。手を放さんかい」
    「スビバセン」
    「『量子論』教えてんかて、簡単にいいなや。大体おまはん、そっちの方面は心安うしとるんかえ」
    「そこですがな、自慢じゃないが、数式見ただけで蕁麻疹がでる。ほれこの通り、この前のやつがまだここに…」
    「おいおい、人の前に尻出してどないすんねん。そんなもん見とうないわい。分かったから早よしまいなはれ。話は分かったが、難しい注文やないかい。数式なしでどうせえちゅうねん。難儀やな。少しくらい入ってもかまんかえ」
    (留、再び尻を出す)
    「もうええっちゅうのに!」
    「ま、こんな話でっさかい、わいも少しなら我慢しますわ。でもぎょうさんはあきまへんで」
    「そんな怖い顔して睨みつけんかてええがな。分かった。分かあた。それじゃ今すぐとはいかんので、来週またおいで。それまでに資料を作くっとくさかいに」
    「おおきに、ほんなら来週来まっさ。もう寝んとおきないや。ほなさいなら」
    「ちょ、ちょっと待ちいな」
    「何でんねん」
    「おまはんさっきから小脇に抱えているもん何や。それわしんとこへ持ってきてくれた土産とちゃうんかえ」
    「あはっ、気が付きました。おしいなぁ、気がつかへんかったら途中で食うてしまおうと思ったのに」
    「なんちゅうやっちゃ。はよこっちへよこし」
    (ご隠居さん、お土産の包みを開ける)
    「おっ上もの饅頭やないか。これわしの好物やねん。おまはん顔は悪いが、舌は肥えてまんのやなあ」
    「ほっといてんか。大体あんさん、そんなに甘いもんばっかり食べはると、『ダイアの夷っさん』になりまっせ」
    「『ダイアの夷っさん』?、まっ『ダイアの夷っさん』ならなってもみたいが、ところで、『ダイアの夷っさん』ってなんや?」
    「普段えらそうな顔してるくせに案外ものー知らんな、ほらっあれでんがな、おしっこが甘くなるやつ…」
    「おしっこが甘くなる? …あほっ。そりゃ『ダイアの夷っさん』やないわい。また、どこかで聞きかじりしてきたんやな。そりゃ『ダイアベテス 』じゃ。糖尿のことやないかえ」
    「あはっ、そうともいう」
    「いわんわい!アホなこといっとらんと、はよお帰り」
    「ほなら来週からあんじょう頼みまっせ。さいなら、ごめん!」
    「ぴゅーっと行ってしまいよったわい。ほんまにいらちなやっちゃな」
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    なにやらとんでもないことが起こりそうな気配ですが、何はともあれ、ご隠居さんと留さんの量子力学珍問答の始まり始まり!
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