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    追憶の文化大革命 下巻:咸寧五七幹部学校の文化人 (Japanese Edition)

    Por 李城外

    Sobre

    文革中、咸寧(シエンニン)に下放した文化人を1995年から訪問し、話を聞き、書き留めた驚くべき本

    文化大革命(1966-1976)、若者が赤い旗を振り、毛主席語録を振り上げ歩く姿がイメージされるであろう。これが中国全土を席捲した。官僚も、文化人も、資本主義の道を歩む反動として打倒された。彼らも革命のために生き続けるという信念があった。李城外は文革終息後の文化人たちの「追憶」を記述した。同じ境遇にあった複数の文化人の思いが語られている。文革の実態をより客観的に知ることができる。事件当事者たちの生の体験は、事件を共有させ、せめて同じ過ちを繰り返すまいとする人々の誠意と哀切が込められている。

    【目次】
    1 〝左聯〟の元老・楼適夷
    ——心の清く正しきこと、清き淵と同じ
    2 蕭乾、文潔若夫妻
    ——咸寧と向陽湖が本当に懐かしい
    3 老作家・厳文井
    ——向陽湖、我が過ぎ去りし人生
    4 著名な歴史学者・金冲及
    ——向陽湖の資料を緊急に保護すべき
    5 もと新聞出版署署長・宋木文
    ——向陽湖は心の絆だ
    6 人民文学出版社社長兼総編集・陳早春
    ——向陽湖は国情と民情と友情を私に教えてくれた
    7 都の奇人・王世襄
    ——咸寧好しと雖も却って予を愁えしむ
    8 著名な文学評論家・許覚民
    ——幹部学校を書くなら歴史の真実を反映させなければならない
    9 著名な学者・程代煕
    ——永遠に懐かしい向陽湖
    10 著名な書画家、詩人の林鍇
    ——向陽湖で詩を作らなかったことが悔やまれる
    11 もとの『詩刊』誌主編・楊子敏
    ——五七幹部学校は一幕の悲喜劇であった
    12 もとの『文芸報』誌主編・謝永旺
    ——咸寧の全てを私は一生忘れない
    13  『人民文学』誌常務副主編・崔道怡
    ——将来、〝向陽湖学〟が確立されるべきだ
    14 中国現代文学館副館長・周明
    ——歴史はここに沈思する
    15 『中国作家』誌副主編・楊匡満
    ——一番覚えているのは幹部学校の老作家たちだ
    16 著名な文学評論家・閻綱
    ——〝文化の金鉱〟の発掘は、実に大きな功績だ
    17 『伝記文学』誌主編・涂光群
    ——この時代の歴史には批判的態度を持たなければならない
    18 著名な作家・王蒙
    ——文化人の足跡をしっかりと心に刻む
    19 老舎先生の息子・舒乙
    ——巴老の願いを実現できるよう努めなければならない
    あとがき Ⅰ
    あとがき Ⅱ

    【著者】
    李城外
    1961年生まれ。湖北省通山県の人。第1回中央放送大学を卒業。咸寧市委員会事務室副主任。市新聞出版局(版権局)局長、市委員会宣伝副部長などを歴任。2001年中国作家協会に加入。現在、中国報告文学会会員、中国散文学会理事、湖北省向陽湖分か研究会会長、咸寧市委員会党校中国五七幹部学校研究センター主任、武漢大学客員講師。編著に「向陽湖文化叢刊」7冊があり、そのうちの『話説向陽湖——京城文化名人訪談録録は、第5回冰心散文賞を得た。

    【訳者】
    萩野脩二
    1941年生まれ。現在、関西大学名誉教授。中国近代・現代文学専攻。著書に『謝冰心の研究』(朋友書店、2009年)、『中国現代文学論考』(関西大学、2010年)など。共訳書に『家族への手紙』(関西大学、2008年)、『沈従文と家族たちの手紙』(三恵社、2010年)など。

    山田多佳子
    1989年3月関西大学文学部中国学科卒業。2008年3月関西大学大学院修士課程終了。共訳書に『沈従文と家族たちの手紙』(三恵社、2010年)など。
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