「とりあえず3年は辞めるべきではない」
就職活動の場で、入社した先の企業で、何度も耳にしたこの主張。
ですが実際のところ、本当に「3年」という基準は妥当なものなのでしょうか?
大学を卒業し、それから3年間は何があってもひたすら耐え忍び、自分を殺してまで続けるべきなのでしょうか?
私も入社当時はまったく疑問を覚えることもなく、この「3年」という数字を目標に働く日々を送っておりました。――しかし、結局は耐え切れずに1年半で退職し、23歳のときに無職になった人間です。
本書は、平成元年生まれの「ゆとり世代」ど真ん中である著者が、ブログに記してきた「働く」ことに関する文章を再構成し、一冊の本としてまとめたものとなります。
「今すぐに辞めちまえ!」とか「とりあえず3年は我慢!」とか、一面的に断言するつもりはありません。
むしろ、会社を辞めようかどうしようか悩んだときに参考にできそうな、いくつかの考え方を示すような切り口で書き上げたつもりです。
主に同世代の、自分と同じように「新卒三年以内」で退職を考え、悩んでいる人たちに寄り添える内容となっていれば幸いです。
目次
1.「辞めたい」の理由を考える
妥協点を考えるための3要素「金」「人」「やりがい」
「辞めたい」けれど、前向きな理由がない場合
在職中から選択肢を増やすためには
2.思考停止のマジックワード〜「とりあえず三年」「社会人はかくあるべし」
「社会人」ってなに? 無職は「社会人」じゃないの?
「これだからゆとり世代は」とは言うけれど
「とりあえず三年間」は正しいの?
3.「やりたいこと」の見つけ方と、退職の準備
「やりたいこと」へ向けた準備をする
自己分析によって「やりたいこと」を考える
現時点での「最新版の自分」を把握する
会社の辞め方と、辞めるタイミング
4.「レール」を飛び降りた先に見えたもの
入社した会社はブラック企業?
病気で寝込み、我に返った
身体の変化と、将来の展望と、退職と
退職の相談と転職活動
無職の日常、ネットを介した出会い、独立
5.「働く」を再考するためのブックガイド
23saiyutori1nenhandekaisyawoyamemashita: shinsotsunyusyakara3neninainotaisyokuwokangaeru (Japanese Edition)
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