アベノミクスによる円安と株高で決算書はどうなったのか。
そんな話を交えながら、会計の本質的な弱点を考えていきます。
目次
第1章:純資産はインフレで目減りする
1.「現金及び預金」は単なる所持金
2.会社のサイフは純資産
3.インフレによる純資産の目減り
第2章:インフレ期に着目すべき経営指標
1.純資産の主な増減要因
2.会社の懐具合がわかる2つの経営指標
3.ROEと純資産配当率の関係
4.円安による純資産の膨張
5.株高による純資産の膨張
6.マーケットの先取り現象が決算に及ぼす影響
第3章:円安と企業決算の複雑な関係
1.ROEの性質
2.ROEの分解
3.総資本回転率はいつも一定
4.リーマンショック前の水準を回復した2014年3月期
5.円安による利益率の押し上げ効果
6.円安で輸出企業が儲かる仕組み
7.円安で海外生産の利益率はどうなるか
8.ドルベースで考えると減益だった
第4章:在庫評価益で儲けを出す会計マジック
1.「安く仕入れて高く売る」ことは可能か?
2.インフレ期に売上高利益率を上げるカラクリ
3.在庫を長期間保有したほうがいいって本当??
第5章:減価償却費で儲けを出す会計マジック
1.何年も前に買った設備から評価益が見込める
2.インフレになっても減価償却費は増えない
3.新規の設備投資はしないほうがいい??
第6章:借入金を増やして儲けを出す会計マジック
1.借入金のフンドシ効果
2.借入金月商倍率が自然に改善してしまう不思議
3.借入金で土地を買うと儲かるのか?
4.有利子負債依存度が高いほうがいい??
第7章:決算書はインフレでゆがむ
1.そもそも会計にとっておカネってなに?
2.会計基準が前提としている3つの約束事とは?
3.取引をおカネで表現するのが会計
4.インフレはおカネという“モノサシ”が縮む現象
5.縮み具合の異なるモノサシがいくつもあったら
6.期末の1000円は期首の1000円と同価値ではない
7.異なる尺度の数字が決算書上に混在する
8.インフレ期の決算書の読み方
Accounting Magic (Japanese Edition)
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