愛についていろんな人からの経験を元に研究し、表現した内容です。
愛するということはいったいなにか、恋愛の延長戦ではなく相手の幸せを願う意味を持ち、それがどういうことなのかを短編集としてまとめました。
さまざまな人の経験を元にした内容を取り入れ、物語風に語っていく文となっています。
取材したもののみでなく、それまで私が相談を受けてきた学生のころの経験も加えながら作成した文章です。
どれもほんの数分で読むことができる短い文となっています。
冒頭を少しだけ載せます。
{目次}
◆君を想うこと
◆冷たい切っ掛け
◆才能への期待
◆生意気な答え
◆尽くす人
◆幸せの理解
◆体が目的
◆ファンになるとは
◆愛することは孤独である
◆◆◆◆◆◆◆◆
―君を想うこと―
◆◆◆◆◆◆◆◆
君を愛することは、君の幸せを僕の幸せと感じるようになることだろう。そのためには、君を欲してはいけない。
“人を好きになれば、その人を欲しいと思う。 だから、誰かを欲しないでいることなんてできるのか? 愛は運命的な出会いから生じる、心や感覚を突き動かす衝動で、頭で考えるようなものではない……”
このように思っている人が多いのかもしれない。いや、むしろ、愛はそういうものだと思いたいのかもしれない。
ならばなぜ、多くの人は「愛されたい」と思うのだろうか……。
人々は決して、愛そのものを軽視しているわけではないだろう。僕も、愛を軽視しているつもりはない。だけど僕は、どうしても、多くの人は愛することに努力しているように見えない。そして、誰もが愛に飢えているかのように、愛されたく思っている。
「どうすれば、あの人に振り向いてもらえるだろうか」
「私と付き合ってもらえるようにするにはどうしたら良いか」
「俺のものになってほしい」
つまりこれは、愛することをしようとするのではなく、どうすれば自分のことを愛してくれるのか、と、いうことだろう。もし、君を想うことがそのような考えであらわすのであれば、君を僕のものにするために君に愛してもらおうとすることに、ほかならない。もちろん、僕はそう思わなかったことがないというわけではない。僕にだって、君が欲しいと思ったことはあるさ。魅力的な君を見て、ずっと満たされたかった。
だけど、そんな、「君の自由を奪う」ような行為は、僕はしてはいけない。翼を広げて飛び立つように、人々に笑顔を見せる君の姿はとても美しい。君を欲することは、その笑顔を壊してしまうこと、君を独り占めすることは、君の笑顔を失うこと、そんなこと、僕にはできない。
君が僕を必要としてくれるなら、僕は喜んで君の笑顔のために、君に力をささげよう。だけど、必要とされないのなら、僕よりほかに君の笑顔を見せる力を与える人がいるのなら、僕は君のために、身を引こう。それが、君を想うことの始まりなのだから。そして、それが、君を愛すると言うことだから……。
ー君を想うことーの冒頭から抜粋
ainosi-ka: watasigaokonauainokenkyu (Japanese Edition)
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