Air Pollution Caused by Pesticides 1991: The first research of the air pollution caused by pesticides in Japan (Japanese Edition)

日本で初めて「農薬による大気汚染」について体系的に研究が始まった論文です。
当時、水田や松林・ゴルフ場で大規模な農薬空中散布が行われていて、周辺住民の健康被害の訴えも数多くされていました。しかし、分子量約300前後の農薬成分がガス状に揮発して周辺に長期間に渡って漂っているとは誰も考えていませんでした。横浜国立大学環境科学研究センターの環境基礎工学研究室に在籍していた筆者は、日本全国の農薬空中散布の現場に出かけて大気汚染濃度を測定し、農薬分子の揮発モデルをもとに数理モデルの提案を行いました。本論文は大学院博士課程の学位論文ですが、当時のデータと知見が満載された貴重な歴史的資料です。
農薬汚染問題に関心のある方々のお手元に置いていただきたい本の一つです。