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    AkuryoNaka (Japanese Edition)

    Por Dostoyevsky

    Sobre

    ドストエフスキー翻訳の金字塔!

    深遠な哲学的内容に踏み込んだドストエフスキーの傑作。その中巻。


    (「悪霊」について)

     フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(1821-81)の五大長編の一つで、そのうちの3番目の作品である。無政府主義、無神論、ニヒリズム、信仰、社会主義革命などをテーマにもつ深遠な作品である。
     
    (この本について)

     この古典教養文庫版の「悪霊」には次のような特長があります。

    1、現在では使われない言い回しや言葉は、現在普通に使われる言葉に置き換えました。現代人には意味の取りにくい文は、平易な文に書きなおしました。また明らかな誤訳は、他の翻訳および信頼できる英訳書を参考にして訂正しました。
    2、原文で触れられた場所、人物、絵画などを中心に、関連する画像を、著作権フリーのものにかぎって、いくつか挿入しましたので、より興味深く読み進めることができます。
    3、わかりにくい言葉や、登場人物、でき事、作品などについての適切な注を、割り注の形で入れてありますので、本文の理解が深まります。これは原訳書にあったものに編集者が適宜加えたものです。
    4、原訳書におびただしく挿入されたフランス語などの外国語表記はそのまま掲載し、日本語訳を割り注の形で入れました。
    5、人名・地名は、現在通常に使われている表記に変更しました。
    6,特に人名については、ロシア固有の文化を尊重する観点から、できるだけ原文通りの名前・父称としました。たとえば、これまで「ステパン氏」と訳されることが多かった、ステパン・トロフィーモヴィチ・ヴェルホーヴェンスキーについては、原書の表記どおり「ステパン・トロフィーモヴィチ」とし、また「ワルワーラ夫人」も「ワルワーラ・ペトローヴナ」としました。

     全体を三巻に分けてあります。以下のように分かれています。

    上巻 「悪霊」第一編
    中巻 「悪霊」第二編
    下巻 「悪霊」第三編

     この本は、その中巻にあたります。

       
    (ドストエフスキー翻訳の金字塔!)

     訳者米川正夫(1891−1965)は、岡山県に生まれました。1909年東京外国語大学ロシヤ語本科に入学、旧友の中村白葉などとともに『露西亜文学』を創刊しました。1914年処女出版として新潮文庫からドストエフスキーの「白痴」を刊行開始しますが、この時は第4巻で中断の憂き目をみます。
     その後いくつかの職を経験しながらも、1929年に白葉とともにトルストイ全集を岩波書店から刊行します。1935年の「罪と罰」を訳し、ドストエフスキーの五大長編をすべて訳し終わりました。
     戦後は、個人訳による「トルストイ全集」(全23巻)と「ドストエフスキー全集」(全18巻)を刊行しました。
     ドストエフスキーが日本にこれほど受け入れられたのは、この米川正夫による業績によるところが大きいと言われます。まさに金字塔と言えるでしょう。たとえば、小林秀雄はドストエフスキーについての評論を数多く書いていますが、そこに引用されているドストエフスキーはすべてが米川正夫のものによっています。また三島由紀夫の「仮面の告白」の冒頭引用されている、「カラマーゾフの兄弟」のドミートリイによる「熱烈なる心の懺悔」もまた米川訳によっています。


    (古典教養文庫について)

    古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。

    1、古典として価値あるものだけを
     これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。

    2、読みやすいレイアウト
     文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、電子書籍デバイスはもちろん、iPhoneやAndroidなどのスマートフォン、iPadなどのタブレットでの読書に最適化しました。またMacやパソコンでも読むことができます。
     索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。

    3、美しい表紙
     プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。

    4、スピーディーな改版
     紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。
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