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    aru komawariya no kenkyu/Nishioka-kyoudai KAFKA jisetsukaisetsu (yaso e BOOKS) (Japanese Edition)

    Por Nishioka Satoshi Nishioka-kyoudai

    Sobre

    西岡兄妹によるカフカのコミカライズ『カフカ Classics in Comics』(ヴィレッジブックス)は、独特で不可思議なカフカ世界を、西岡流にそして同時にカフカそのままに描き出している。 西岡兄妹にしか到達できない表現だ。その『カフカ Classics in Comics』を西岡智が自作解説するのが『ある「コマ割り屋」の研究ーー西岡兄妹「カフカ」自作解説』である。 冒頭部分は、雑誌『夜想』の「特集・カフカの読みかた」に掲載されている。
    『カフカ Classics in Comics』の『田舎医者』をモチーフに羊屋白玉/指輪ホテルが演劇化し、その舞台を受けて『夜想』で「カフカの読みかた」の特集を組んだ。
    未完の原稿を多く残したカフカにふさわしく、『夜想』に係わったアーチストたちが未完状態に陥った。 西岡兄妹の『ある「コマ割り屋」の研究ーー西岡兄妹「カフカ」自作解説』もその一つである。 西岡智は、『夜想』執筆中から改稿と書き足しを断続的に繰り返し、雑誌には入りきれない量の原稿に発展していった。 今という時代の思考は、大量の資料とそのデータが、日々進行し変化し深くなり、そしてまたフローしていく状態に投げ出されていて、考えは、進み、変化し、到達することがない。『夜想』は、そんな時代性を鑑み、電子ブックによって紙世界を補遺し、相互に交錯することで、あらたな文字の世界を展開していこうと、まず『ある「コマ割り屋」の研究ーー西岡兄妹「カフカ」自作解説』を出版することにした。
    西岡智は、自作を語りながら、カフカの人生を語り、そしてどこかで自分の人生を投影しながら、カフカの迷宮に彷徨い込んでいく。 自作は見事に解体され、そして再構築される。 自作解説から拡張した、終わらない思考と記述の軌跡が、ここにある。
    ――『夜想』編集長・今野裕一
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