・有島武郎著『或る女』前編後編をあわせて完全収録。
・読みやすさに重点を置き各巻章へのリンク付目次導入。
作品紹介
まだ十代の頃に、作家の木部孤笻と恋愛し結婚したが破綻した早月葉子は、妖婦的性格を帯びた女で、いま母の示唆によって米国シアトル滞在中の木村貞一と結婚するため船に乗っている。葉子の母は女権拡張運動を行っており、葉子も新時代の女としての理想を持っていたが、美貌であり、女としての魅力もまた、男社会で成功するために利用して良いという考えを持っていた。
葉子は船内で知り合った若い男を嘲弄し、遂に船の事務長倉地と恋におち、シアトルで木村に会うと失望して、そのまま帰国の船で日本へ帰り、妻子のある倉地と生活をともにし始め、世間の非難を浴びる。最後に葉子は病死してしまう。
『或る女』(あるおんな)は、有島武郎が大正時代に発表した長編小説。
1911年1月『白樺』の創刊とともに「或る女のグリンプス」の題で連載を始め、1913年3月まで16回続いた。これは前半のみで、その後、後半を書き下ろしで『或る女』と改題して、1919年叢文閣から『有島武郎著作集』のうち二巻として前後編で刊行した。佐々城信子をモデルとしたものだが、結末は創作である。実際の信子は武井との間に一女をもうけ、武井が亡くなったあとも日曜学校などをしながら71歳まで元気に生きた。
著者について
有島 武郎(ありしま たけお、1878年(明治11年)3月4日 - 1923年(大正12年)6月9日)は、日本の小説家。
学習院中等科卒業後、農学者を志して札幌農学校に進学、キリスト教の洗礼を受ける。1903年(明治36年)渡米。ハバフォード大学大学院、その後、ハーバード大学で歴史・経済学を学ぶ。ハーバード大学は1年足らずで退学する。帰国後、志賀直哉や武者小路実篤らとともに同人「白樺」に参加する。1923年、軽井沢の別荘(浄月荘)で波多野秋子と心中した。
代表作に『カインの末裔』『或る女』や、評論『惜みなく愛は奪ふ』がある。
aruonnna (Japanese Edition)
Sobre
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