“あしゅらカブトムシ”ってなんだ? あしゅらは善だったり、鬼だったりと何だか人間の思いに振りまわされた神だ。顔もひとつじゃないし、腕だって何本もある。 カブトムシのイメージは、ギュインギュイン、うなるような強さだけど、日本のカブトムシは人間時間の1年程度で死んでしまうんだ。 神と称されるものには死はない。人間以外の生物にも心はきっとある。
心って奴は何とも不思議。そりゃ、ある意味どうにでもなるもんだけれど、生きてりゃ、喜び・悲しみ・イライラ・もどかしさが迫ってくる。押しつぶされそうになって闇に漂って、夢も希望も何処かに置き忘れ、逃れようともがくしかない。
自分の生きてる意味を問い続けなけりゃ、突然やって来る神の怒り――あらゆる災害・不幸に喪失感だけが残る。 じゃあ、どうすればいいんだ?
この短いあしゅらカブトムシの物語の背景にある禅の思想が、読者それぞれの生から死まで命の僅かな光になりますように・・・。
ASURA BEETL (Japanese Edition)
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