東京時代の檜岡幸子、宮本悠子、佐藤隆子、松戸広子、菊葉敏子、小林幸恵、小林絵美、その他女子高生、女子大生、OL、人妻、未亡人などとは全て、彼女らの自宅での事だったが、始めてラヴホテルに行ったのは、川津直子とだった。
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ラブホテルの便利さは、男の天国だと思った。
いや、女にとっても、同じであったに違いない。
大小の違いはあるにしろ、ワンルームマンションだった。
防犯カメラは有るが、人と人が顔を合わせる事がない。
形だけの住所名前の記入さえ、確認する事も無い。
ホテルでは、客に対する突っ込みで商売を逃したくはない。
例えそれが未成年者であっても、トラブルが起き、外部に知れる事さえなければ・・・。
直子は既に男を知っていた。
だが、それは私には問題ではなかった。呆れるほど驚いたのは十八九の女は既に性欲の制御が効かなくなっているという事だった。
際限のない女の欲望に私は酒という小道具を使いはしたが、泥酔するまで直子は欲しがった。
そしてオスがメスに十分応える事ができるのは、若さだった。
直子は週に三日間のアルバイトだったが、来れば定期便のように、ラブホテルへ向かい、その都度違うホテルを選んでいた。
同じバイト生の中の松戸広子と直子は仲が良かった。
直子が目鼻の輪郭がはっきりしている洋風顔なら、広子は瓜実顔で和風だった。微笑むと細い目がいかにも愛苦しく、しゃぶりつきたくなるという顔がぴったりだった。
広子は体が丈夫ではなく、最初の夜に飲んでいると、急に体調が可笑しいという事になり、彼女の父親を呼んだ。
父親はタクシードライバーだった。
その父親は、娘の体調が悪くなった事を、どこか嬉しそうな事を言って帰った。
娘の外泊を案じるよりも、父親としてのこういう世話は、幸せなのかもしれない。
「さぁて、家に帰るかぁ・・・」
久々の家庭で、どこか新鮮味はあった。
が、恵は気が着いている・・・。当然過ぎる成り行きだった。
直子がバイトに復帰すると、広子が休むようになっていた。
しかし、体調も良くなって復帰した広子は、バイトに来る前に、家族から外泊の承諾を得るようになり、その相手を直子にしていた。直子もまた広子を利用していたのである。
こうした女の同盟など、私にはどうでも良かった。
ところが、いつもタバコを買う駅の売店の女性から誘われ、男冥利と喜んだものの、仕事と女三人ともなると、金と時間の都合が付け難くなった。
広子と直子の日がダブってバイトをしていたのを、店長に言って離して貰い、六日間の内広子と直子と合うのを四日にした。
一日を駅の女性・菊葉敏子に当てる事に成功した。
恵には店での男の付き合いと言う名目で週二日を当てた。
私の行動に感付いている恵に、理由などは要らなかったが、言い訳をしておきたかった。
これで家庭が破綻しないわけはなかった・・・。
だが私は、結婚当初から会話の成立しない家庭に居る事は既に苦痛でしかなかった。
男のいい訳であり、正当化でしかないことなど判ってはいても、雨が上から下に降るように、私は降って行くのである。
Bakahasinndemo (Japanese Edition)
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