BukkyonoosieosideyomuNoniikiru (Japanese Edition)

　野に生きる草や花、虫や鳥、魚や動物たちのように、他を傷つけることも争うことも、欲と執着に悩み苦しむこともなく生きていけたら心はどんなに軽く自由に安らかなことでしょう。野に生きるものの、その姿は釈迦の教えを修行して身に付けた人のようでもあります。
　この本は、そんな野に生きるたくさんの生きものたちが二千五百年前に釈迦が示した幸せの境地で生きている姿を読んだものです。
物があふれ、物への欲と執着を満たすことが幸せの基準になっている今の世の中で、人は幸せに生きることを願いながら欲から起る様々な心の葛藤に苦しめられています。
　釈迦は、幸せに生きるためには「欲と執着から離れて生きよ」と教えました。
あらゆる悩みや煩いの揺りかごである欲と執着とは命の初めから無縁な、野に生きるものたちの姿を読んだこの本が、読者の方の日々の心の安らぎと人生の幸せへの一助になりますように。