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    Camellia of Restoration: Life of Otaka Matajiro (22nd CENTURY ART) (Japanese Edition)

    Por Tsuyoshi Mimura

    Sobre

    嵐、吹きすさぶ幕末の世に、時代を背負って闊歩した志士、大高又二郎。
    時代の趨勢を担った思想家、吉田松陰とも出会い、影響を受けながら尊王攘夷運動を展開した偉人である。

    彼の生涯を、明治維新という時代の波に翻弄されながら揺れ動く一人の人間として繊細に表現する、一大スペクタクル!

    幕末から明治へと移行する、その分岐点の動向を見事に描き出す。

    目次:
    一、蘖 (ひこばえ)
    二、男風 (おとこかぜ)
    三、追風 (おいかぜ)
    四、風穴 (かざあな)
    五、終章

    主人公大高又次郎重秋は実在の人物であり、これはいわゆる主人公の一代記としてまとめた物語であります。
     主題は一人の人間が、一生の間に遭遇する人間との関わりによって、その人の生き方に大きく関わってゆくという運命を描きたかったのであります。
     主人公は実在の人物でありますが、主人公に関する資料は何も残っていません。ただ、幕末の「池田屋騒動」に関する資料の中に小さく名前が見出される程度で、物語の性質上、架空の人物もおります。
     林田郷土史によりますと、主人公又次郎は「赤穂義士伝」に伝えられる四十七士の中の大高源吾の末裔であるということを、郷土史を編纂された段寿氏より教わりました。
     段氏は当時、筆者が地元の中学校に在職中の教育長であり、開業医と校医をされていたという縁で、個人的に筆者に対して親交を深めて下さり、編纂の苦労話や、郷土史に盛り込めなかった逸話を熱く語って下さったものです。それを思い出しながらまとめたものが本書です。
     よって、この物語の中身は記憶の曖昧さから、前後する事象や時代考証や検証を経たものではありませんので、実録ではないということをご認識の上、ひとつの物語として、お読み下されば幸甚でございます。
     最後に未熟な筆者に、郷土林田を愛し、熱く語って下さった段寿先生に敬意を表し、その段氏のお人柄を少しでも伝えることができておれば本望と考えております。

    著者プロフィール:
    みむら毅(みむらつよし)
    昭和9年4月2日、兵庫県生まれ
    関西大学文学部国文学科卒業
    姫路市の公立中学校に32年間勤務
    同人誌「播火」に俳句と小説を発表

    既刊書:
    雁皮の花(2007年 文芸社刊)
    酒林祈願(2008年 文芸社刊)
    鬼灯  (2010年 文芸社刊)
    堀川舟 (2009年 日本文学館)
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