Chasing Lorenzo Lotto in Italy: Traveling alone to enjoy European Art (Japanese Edition)

ルネサンスの「不穏な天才画家」ロレンツォ・ロットの作品を求めて、イタリアを一人旅した熟年美術愛好家の記録。
見ることのできたロット作品49点を撮影した絵画写真を中心に、内外の文献を多数引用しながらの解説と、独自の感想を織り交ぜながら旅行記は進む。
出発はミラノから。ブレラ美術館など３美術館でロットの９作品を見てベルガモへ。ロットがもっとも幸せな時期を過ごしたベルガモとその周辺では、５つの教会の祭壇画と、個人礼拝堂と２つの美術館の諸作品、合わせて14作品を満喫。つぎのヴェネツィアでは、３つの教会と３つの美術館で合わせて６作品、フィレンツェではウフィッティ美術館で３作品を堪能する。
最後のアンコーナでは、その周辺のイエージ、レカナーティとロット終焉の地ロレートへも足を延ばし、美術館と教会で17作品を見て旅は完了する。
「受胎告知」のみが日本では知られている隠れた天才画家ロレンツォ・ロットを、肖像画家、風景画家、宗教画家という多方面から、豊富な資料とともに紹介している。
22泊におよぶ美術を巡るイタリア一人旅を、ロットに焦点を絞りまとめる。数枚の写真よりなる拡大可能な画像ページ50枚と、ほかの画家の関連画像へのリンクを多数含む。
Word標準印刷で150ページのボリュームで、手ごろなロレンツォ・ロットの画集ともなり、素人にも入手可能な関連資料の手引きにもなる、熟年美術愛好家の旅の記録である。