小学校のいじめと機能不全な家庭。戦争と飢餓。負の蔦に絡まり、しがみつき、そこに存在価値をみいだす少年。必然と辿りつく結末。
1985年を舞台とした、小学5年生の半年の記憶。限りなくノンフィクションに近い私小説。
『蔦に絡まる子(つたにからまるこ)』
全三巻を予定。
【抜粋】
(前略)
すぐに立ちあがって教室から出ないとやられる。
出口に目を向けて床に手をつき鳶座になったところで、後ろから背中に蹴りが入る。上半身が構造の限界まで前かがみに伸びきり、筋肉の伸縮で板バネのように跳ね返る。後ろから引っ張られ前から胸を蹴りおろされ、床に仰向けで倒れたところに、腹や股間、顔に蹴りが降ってくる。もう間にあわない。せめて頭やみぞおちを護ろうと、ダンゴムシのように丸く堅く閉ざした。どこも狙わずに振り出される蹴りは、構わずに僕のすべてに当てられる。背中や腰、たまに後頭部や首へ。誰かが僕の体を開こうと、腕を剥がしにかかる。その指に歯を当てて防ぐ。(後略)
Child entangled in ivy First volume: Self-introduction (Japanese Edition)
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