【内容紹介】
ロングセラー『電通の正体 増補版』発売後に『週刊金曜日』で報じた東京五輪や芸能界の裏面に関わる特ダネ記事や写真、資料などを加えて「新増補版」として電子版で限定発売することになった。株式会社電通はブラック企業大賞2016にノミネートもされたものの大手マスコミはほとんどニュースにしなかった。いまだにマスメディアが書こうとしない巨大広告会社の実相に迫る。
【目次】
『電通の正体 新増補版』キンドル版の発行にさいして
はじめに 佐高信
キンドル版第1章 スーパーゼネコンや電通も登場 明治神宮が神社本庁離脱直後に急浮上した「外苑再開発計画推定1兆円以上」
離脱表明直後に電通が
再開発の”キーマン“の名も
キンドル版第2章 テレ朝、電通幹部や国会議員秘書も参加の”任侠“ビデオ 田辺エージェンシー、石原プロ、ジャニーズら芸能界権力者の兄弟盃映像流出
強烈な集合写真!
序章
広告会社が誕生させた知事
権力に食い込む「人脈力」
武富士に幹部を派遣
戦争を支えるマディソン街
揺らぐ「島国での一人勝ち」
第1章 広告業界制覇のカラクリ
クライアントは差別しろ
消費者対策に裏ワザ
博報堂引き離し
一業種一社制へのやましさ
第2章 テレビを支配するメディアの地主
スポットCMで稼ぐ
ニールセン潰し
視聴率論争はタブー
スポットCMの極大化へ
抱き合わせ商法と一業種一社制
成田豊と田原総一朗
久米宏の奇妙な挨拶
広告とテレビは裏と表
公正取引委員会が名指し
column ”内弁慶電通“に押し寄せる黒船
第3章 公正取引委員会が本格調査に着手した広告業界
大規模なアンケート
きっかけは下請法改正
無視された報告
キンドル版column CMの著作権は誰のものか、広告業界に波及も 元電通社員が破った“三業界合意”
第4章 新聞社にも圧力
サラ金広告解禁の背景
新聞局が出世コース
新聞調査も始めた子会社
column 必死で入手した汐留本社
第5章 葬式から五輪・万博まで
五輪ビジネスを喰った陰の金メダリスト
短命だったJOMと西武・堤
五輪マークより肖像権を
悪魔的なアイディア
愛知万博批判を封じ込めた”奥の手“
「トヨタ自動車博覧会」
タックス・イーターたち
column 『噂の眞相』、「2ちゃんねる」を訴えた電通社員
第6章 永田町との深い関係
東京都知事選が最初
タウンミーティング批判
選挙費用はブラックボックス
column 終わりのない社内薬物汚染
第7章 ブランド人材を買い漁る
顧問は重鎮の宝庫
有名人子弟の囲い込み
第8章 電通前史 テレビと広告に転機はくるのか
立て役者・柴田秀利
電通・吉田秀雄との対立
受像機を作らせろ
テレビ赤字転落後の悲劇
【筆者略歴】
『週刊金曜日』取材班。企業の広告収入に依存しない雑誌『週刊金曜日』は巨大企業検証キャンペーンとして『トヨタの正体』『三菱重工の正体』『セブンイレブンの正体』などを手がけている。
Dentsu no syoutai shinzouhoban (Japanese Edition)
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