この本は、次の方に向けて、書きました。
・ベストセラーを出したい! という作家志望者
・すでに本を書いているが、ベストセラーを出したことがない! という作家の方
・ベストセラー編集者になりたい! という編集者の方
ぜひ、私と一緒に、ベストセラーを出しましょう!
まえがき
■ベストセラーは、ベストセラーを出している人から学べ!
「どうしたら、ベストセラー本が出せるんだろう?」と、作家志望者・作家の方は、いつも考えていることでしょう。
「ベストセラー編集者になりたい!」と思っている編集者の方も、多いはずです。
では、どうしたらベストセラーを出せるのか?
この本では、ここのところを追求していきたいと思います。
私は現在、作家デビュー13年目ですが、この13年間、どうしたらベストセラーを出せるのかばかりを考え、本を書いてきました。
作家になりたいという作家志望者時代から考えれば、15年以上、同じ問題を突き詰めていたことになります。
成功するための必勝法は、
1、すでに夢を実現する人を見つける。
2、その人に会いに行き、「どうしたらいいのか?」を聞く。
これが最短距離です。
では、まず1の「すでに実現している人」というのは、誰なのか。
1、1冊で10万部以上、累計で100万部以上を出している作家。
2、年間ベストセラー10位以内に、自分の担当している本を入れたことがあり、独自にベストセラーを出す方法を持っている編集者。
だと、私は考えました。
1の、すでにベストセラーを出している作家は、大勢います。
ですが、そんななか、わたしが理想としていたのは、年間10冊以上のペースで出すことだったので、多作であるという条件が、加わりました。
小説家の方ではなく、ビジネス書作家なので、そもそもの対象者となる作家の先生は、20人以内に絞られました。
さらに、私がこよなく愛する文体ではないといけないと思ったので、結局は、中谷彰宏先生一人しか、いなかったというのが実際のところです。
中谷先生は、年間30冊~50冊の本を執筆し、面接の達人シリーズでも、10万部以上を出されていて、私自身、900冊以上は本を持っています。
そこで、毎週のように3年間通いつめ、「どうしたらベストセラーを出せるのか?」について、直接、教えていただきました。
編集者も、ベストセラー編集者の方とおつきあいさせていただくなかで、どうしたらベストセラーが出せるのかについて、何度も討論を重ねました。
日本トップクラスのベストセラー編集者となると、ビジネス書では、10人以下に絞られるでしょう。
D社のI副編集長は、重版率50~80%です。
ソフトバンククリエイティブのY編集長も、ベストセラー編集長です。
私の場合は、このお二人に担当していただいたものが、重版率50%以上になっています。
2人とも、まったく違うタイプではありますが、このお二人に鍛えていただいたおかげで、私には、ベストセラーを出すノウハウが、固まっていきました。
すでにベストセラーを出している作家の先生から学び、すでにベストセラーを出している編集者に10冊以上を担当していただいたことで、私は、ベストセラーを出す必勝法を手に入れることができたのです。
■ベストセラーが出せない理由は、ベストセラー作家・ベストセラー編集者に会いに行かないからだ。
「ベストセラーを出したいんです」という作家志望者の方は、たいていは、すでにベストセラーを出している作家に、会いに行こうとしません。
プライドが邪魔をしているのかもしれませんが、頭を下げて、方法論を聞きにいくのが、一番早いです。
作家志望者がベストセラーを出せない理由の一番は、ベストセラー作家に会いに行かないから。
これに尽きます。
編集者の方にも、何十人もお会いしました。
編集者の方のなかでも、ベストセラー編集者に会いに行って、教えを請う人は、とても少ないです。
「違う会社だから」「ライバル出版社だから」というのは、気にしすぎです。
たいていのベストセラー編集者は、「違う会社でも、出版界全体をよくしたい。他の出版社もベストセラーを出してくれれば、出版界全体がよくなる」と、広い心を持っているので、違う会社の編集者が会いに来たら、喜んでくれるはずです。
私の知る限り、ベストセラー編集者に直接会いに行き、「ぶっちゃけ、どうしたらベストセラーが出せるんですか?」と聞きに行っている編集者は、ほとんどいません。
「仕事が忙しいので」といった理由をつけて、会いに行かないのです。
本当に、もったいない話です。
作家志望者は、ベストセラー作家に会いに行くべきですし、編集者もベストセラー編集者に会いに行くべきなのです。
■重版率が、ヒット率だ。
10万部以上がホームラン。
3万部~99000部が3塁打。
3刷~29000部が2塁打。
重版がかかったら、ヒット。
というのが、ビジネス書のイメージです。
重版は、ビジネス書の場合は、20冊に1冊がかかるというのが相場だと言われています。(今は、もっと低いかもしれませんが)
「で、著者の石井貴士は、度の程度の実績なの?」と思われる方もいるかもしれませんので、私自身の実績を、ご紹介します。
2016年9月時点で、累計66冊を出版。
うち、30冊前後に重版がかかっている。
10万部越えは、3冊。
『本当に頭がよくなる1分間勉強法』は、年間ベストセラー1位。
(2009年 ビジネス書 日販調べ)
累計で200万部。
というのが、私の実績です。
重版率は、4割~5割なので、イチロー並みの成績だと自分では思っていますが、いかがでしょうか。
重版がかかるかどうかは、作家にとっての生命線で、重版がかかれば、次もお願いしようかということになり、重版がかからなければ、1年以上は、その編集者から声がかからなかったりすることもあります。
作家として継続するためには、重版率、すなわちヒット率を上げていくことが重要なのです。
編集者は、重版がかからなくても、クビになったりすることはありません。
1年で一度も重版が掛からないという編集者も、大勢います。
そのくらい、重版がかかるだけでも、難しいのです。
私の知る編集者のI氏は、その1年で、重版率80%を記録したこともありますが、トータルして、50%以上の重版率があるという、敏腕編集者です。
彼に作品を手がけて欲しいと、常に多くの作家が訪れていて、彼に本を手がけてもらうには、最低でも半年待ちという状態になっています。
(今の私でも数年待ちです)
作家に選ばれる編集者、というのは、多くの編集者が憧れるところですね。
「石井先生、うちの編集者を育ててください」と出版社の社長さんや、編集長さんから、ありがたいことに言っていただくことも、多くなりました。
その都度、「こうしたら重版がかかります。こうしたら売れる本になります」と、毎回のように同じことを言っています。
そこで、今回、この本を書くことで、多くの編集者の方にも、私なりのベストセラーを出す方法をシェアしていきたいと思ったわけです。
作家志望者の方からも、「どうしたらベストセラーが出せますか?」と聞かれることが多くなってきました。
今回、「どしベス」の入門編を書くことで、私自身のノウハウを、多くの作家志望者・編集者の方に伝えていけたらと考えました。
この本を通じて、ベストセラー著者が生まれたり、ベストセラー編集者がどんどん出てきたら、私として、これほどうれしいことはありません。
株式会社ココロ・シンデレラ 代表取締役・作家 石井貴士
・ベストセラーを出したい! という作家志望者
・すでに本を書いているが、ベストセラーを出したことがない! という作家の方
・ベストセラー編集者になりたい! という編集者の方
ぜひ、私と一緒に、ベストセラーを出しましょう!
まえがき
■ベストセラーは、ベストセラーを出している人から学べ!
「どうしたら、ベストセラー本が出せるんだろう?」と、作家志望者・作家の方は、いつも考えていることでしょう。
「ベストセラー編集者になりたい!」と思っている編集者の方も、多いはずです。
では、どうしたらベストセラーを出せるのか?
この本では、ここのところを追求していきたいと思います。
私は現在、作家デビュー13年目ですが、この13年間、どうしたらベストセラーを出せるのかばかりを考え、本を書いてきました。
作家になりたいという作家志望者時代から考えれば、15年以上、同じ問題を突き詰めていたことになります。
成功するための必勝法は、
1、すでに夢を実現する人を見つける。
2、その人に会いに行き、「どうしたらいいのか?」を聞く。
これが最短距離です。
では、まず1の「すでに実現している人」というのは、誰なのか。
1、1冊で10万部以上、累計で100万部以上を出している作家。
2、年間ベストセラー10位以内に、自分の担当している本を入れたことがあり、独自にベストセラーを出す方法を持っている編集者。
だと、私は考えました。
1の、すでにベストセラーを出している作家は、大勢います。
ですが、そんななか、わたしが理想としていたのは、年間10冊以上のペースで出すことだったので、多作であるという条件が、加わりました。
小説家の方ではなく、ビジネス書作家なので、そもそもの対象者となる作家の先生は、20人以内に絞られました。
さらに、私がこよなく愛する文体ではないといけないと思ったので、結局は、中谷彰宏先生一人しか、いなかったというのが実際のところです。
中谷先生は、年間30冊~50冊の本を執筆し、面接の達人シリーズでも、10万部以上を出されていて、私自身、900冊以上は本を持っています。
そこで、毎週のように3年間通いつめ、「どうしたらベストセラーを出せるのか?」について、直接、教えていただきました。
編集者も、ベストセラー編集者の方とおつきあいさせていただくなかで、どうしたらベストセラーが出せるのかについて、何度も討論を重ねました。
日本トップクラスのベストセラー編集者となると、ビジネス書では、10人以下に絞られるでしょう。
D社のI副編集長は、重版率50~80%です。
ソフトバンククリエイティブのY編集長も、ベストセラー編集長です。
私の場合は、このお二人に担当していただいたものが、重版率50%以上になっています。
2人とも、まったく違うタイプではありますが、このお二人に鍛えていただいたおかげで、私には、ベストセラーを出すノウハウが、固まっていきました。
すでにベストセラーを出している作家の先生から学び、すでにベストセラーを出している編集者に10冊以上を担当していただいたことで、私は、ベストセラーを出す必勝法を手に入れることができたのです。
■ベストセラーが出せない理由は、ベストセラー作家・ベストセラー編集者に会いに行かないからだ。
「ベストセラーを出したいんです」という作家志望者の方は、たいていは、すでにベストセラーを出している作家に、会いに行こうとしません。
プライドが邪魔をしているのかもしれませんが、頭を下げて、方法論を聞きにいくのが、一番早いです。
作家志望者がベストセラーを出せない理由の一番は、ベストセラー作家に会いに行かないから。
これに尽きます。
編集者の方にも、何十人もお会いしました。
編集者の方のなかでも、ベストセラー編集者に会いに行って、教えを請う人は、とても少ないです。
「違う会社だから」「ライバル出版社だから」というのは、気にしすぎです。
たいていのベストセラー編集者は、「違う会社でも、出版界全体をよくしたい。他の出版社もベストセラーを出してくれれば、出版界全体がよくなる」と、広い心を持っているので、違う会社の編集者が会いに来たら、喜んでくれるはずです。
私の知る限り、ベストセラー編集者に直接会いに行き、「ぶっちゃけ、どうしたらベストセラーが出せるんですか?」と聞きに行っている編集者は、ほとんどいません。
「仕事が忙しいので」といった理由をつけて、会いに行かないのです。
本当に、もったいない話です。
作家志望者は、ベストセラー作家に会いに行くべきですし、編集者もベストセラー編集者に会いに行くべきなのです。
■重版率が、ヒット率だ。
10万部以上がホームラン。
3万部~99000部が3塁打。
3刷~29000部が2塁打。
重版がかかったら、ヒット。
というのが、ビジネス書のイメージです。
重版は、ビジネス書の場合は、20冊に1冊がかかるというのが相場だと言われています。(今は、もっと低いかもしれませんが)
「で、著者の石井貴士は、度の程度の実績なの?」と思われる方もいるかもしれませんので、私自身の実績を、ご紹介します。
2016年9月時点で、累計66冊を出版。
うち、30冊前後に重版がかかっている。
10万部越えは、3冊。
『本当に頭がよくなる1分間勉強法』は、年間ベストセラー1位。
(2009年 ビジネス書 日販調べ)
累計で200万部。
というのが、私の実績です。
重版率は、4割~5割なので、イチロー並みの成績だと自分では思っていますが、いかがでしょうか。
重版がかかるかどうかは、作家にとっての生命線で、重版がかかれば、次もお願いしようかということになり、重版がかからなければ、1年以上は、その編集者から声がかからなかったりすることもあります。
作家として継続するためには、重版率、すなわちヒット率を上げていくことが重要なのです。
編集者は、重版がかからなくても、クビになったりすることはありません。
1年で一度も重版が掛からないという編集者も、大勢います。
そのくらい、重版がかかるだけでも、難しいのです。
私の知る編集者のI氏は、その1年で、重版率80%を記録したこともありますが、トータルして、50%以上の重版率があるという、敏腕編集者です。
彼に作品を手がけて欲しいと、常に多くの作家が訪れていて、彼に本を手がけてもらうには、最低でも半年待ちという状態になっています。
(今の私でも数年待ちです)
作家に選ばれる編集者、というのは、多くの編集者が憧れるところですね。
「石井先生、うちの編集者を育ててください」と出版社の社長さんや、編集長さんから、ありがたいことに言っていただくことも、多くなりました。
その都度、「こうしたら重版がかかります。こうしたら売れる本になります」と、毎回のように同じことを言っています。
そこで、今回、この本を書くことで、多くの編集者の方にも、私なりのベストセラーを出す方法をシェアしていきたいと思ったわけです。
作家志望者の方からも、「どうしたらベストセラーが出せますか?」と聞かれることが多くなってきました。
今回、「どしベス」の入門編を書くことで、私自身のノウハウを、多くの作家志望者・編集者の方に伝えていけたらと考えました。
この本を通じて、ベストセラー著者が生まれたり、ベストセラー編集者がどんどん出てきたら、私として、これほどうれしいことはありません。
株式会社ココロ・シンデレラ 代表取締役・作家 石井貴士