●コナン・ドイルについて
コナン・ドイルは、『シャーロック・ホームズ』シリーズに登場する史上最高の名探偵シャーロック・ホームズを生み出した事で知られ、エドガー・アラン・ポーとともに現代の推理小説の生みの親とされています。
一八八七年のクリスマス、最初のシャーロック・ホームズシリーズである『緋色の研究』が『ビートンクリスマス年鑑』に発表されました。発表後はしばらく売れず、ドイルはもうホームズ物は書くまいと考えていましたが、アメリカの雑誌リピンコット・マガジンからの依頼を受けて書いた『四つの署名』がリピンコット・マガジン一八九〇年二月号に掲載されるとホームズは莫大な人気を博しました。
シャーロック・ホームズは結局、五十六の短編と四つの長編に登場しました。最終作『最後の挨拶』で引退した事になっています。ドイルを最も有名たらしめたホームズシリーズですが、その絶大な人気のゆえに実際の事件がドイルのもとへ持ち込まれたりしたこともあったといいます。
●モーリス・ルブランについて
モーリス・ルブランは、一八六四年生まれのフランスの小説家です。怪盗紳士「アルセーヌ・ルパン」の生みの親として知られ、ルブランの「ルパン」は、しばしばイギリスの作家アーサー・コナン・ドイルの生んだ「シャーロック・ホームズ」と対比されます。
ルブランは、最初純文学の作家として出発しますが、なかなか売れず、当時ヒットしていたシャーロック・ホームズ物のアンチヒーローとして、軽妙で魅惑的な「泥棒紳士」のアルセーヌ・ルパンを創造しました。一九〇五年に発表した第一作の短編「アルセーヌ・ルパンの逮捕」が評判を博したため、以後ルブランは次々とルパンものを書き続け、結果的に作家人生のほとんどをルパンシリーズへ注ぎ込むことになります。ルパンは大成功を収め、ルブランに名声と経済的成功をもたらしました。
●この作品集について
この作品集には以下の作品を収めています。
第一部 コナンドイルの作品
○シャーロック・ホームズもの
空家の冒険
暗号舞踏人の謎
株式仲買店々員
黄色な顔
グロリア・スコット号
自転車嬢の危難
白銀の失踪
入院患者
○ホームズものでないもの
北極星号の船長
臨時急行列車の紛失
第二部 モーリス・ルブランの作品
探偵小説アルセーヌ・ルパン
水晶の栓
奇巌城
●WakWak推理文庫について
WakWak推理文庫は日本や世界の推理小説や、幻想小説を集めた文庫です。できるだけ密度の高い作品を収録します。今後にご期待ください。
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