アメリカのシリコンバレーに住んでかれこれ30年以上たちます。アメリカの子供に英語などを教える教育用のソフトを作る仕事をしていますが、日本人向けの英語の教材も作るため日本人の英語のレベルを再調査しようと思っていろいろ調べてみました。日本人向けに英語の教材を作るにしても、最近の日本人の英語力を把握しなければなりません。日本人の英語のレベルは日本の大学時代に英語クラブなどに居る連中を見て知っているつもりでしたが、その考えを覆すとんでもない出来事に出くわしました。この出来事はショックでした。
2013年6月13日にYoutubeで配信された国連人権委(Human right)の会合での出来事です。日本の外交官のかなり上級の官僚の上田氏は東大出で、しかもハーバード修士という肩書きを持っています。この時にこの人権委で以外にも日本が非難されました。何かといえば、日本の警察は、被疑者に弁護士もつけないで長く拘留して取り調べる。これは先進国のすることではなくて中世の頃にやったことだと非難されたのです。そこで、この日本国の外交官で、エリートである上田氏が反論したのですが、反論するための原稿を棒読みしたのです。原稿には、「日本は中世ではなく先進国である」と書いてある原稿を読むはずが、信じられないようなひどい英語の発音で原稿を読み間違えたのです。英語で”We are not in the middle age”「私達は中世にいるのではない」というところを”We are not middle age”「私達は中年ではない」といったのです。つまり“in the”を抜いて読んだためにまったく別の意味になってしまいました。委員会に居る他の国の外交官達は、皆エリートの中のエリートなんですが、上田氏が突然「自分は中年ではない」とか言ったので、何を言っているのかわからず、中にはクスクス笑う(giggle)人も出ました。しかしその後がよくなかったのです。上田氏は ”Why you laugh?”と怒鳴ったのです。それで前の席の人が「あなたの言っている意味がわからない」と説明したのですが、上田氏はその英語の説明がわからず、”Shut up!”を連発したのです。しゃらっぷと言うのは外交官が使う言葉ではありません。なにを言っても、上田氏がしゃらっぷと来たので、この無礼な言い方が一機にyoutubeで広がりました。まさに日本が恥をかいた瞬間です。
その後の新聞記事を読むと、アメリカの新聞では上田氏の英語のひどさを非難しているものはありませんでした。ただ、上田氏の態度が非礼で傲慢(rude and arrogant)だと非難していました。アメリカ人が英語のひどさを非難する事は殆どありません。上田氏の傲慢さを新聞などでは非難していました。ところがインターネットにある日本人の出している英語系の新聞では、「東大出の外交官がこの程度の英語だというのは日本の恥さらしだ」と非難していました。上田氏の傲慢な態度の問題はいうまでもなく、英語が出来ないで外交官とは何事かと書いています。一方日本国内の新聞では、どうしてこのような出来事が起こったのか理解している記事がなく、英語の新聞を適当に翻訳して、「しゃらっぷとは非礼な言い方だと非難された」としか書いてありません。日本の新聞は、英語圏の報道内容を翻訳する場合、大抵誤解するか、もしくわ理解できずに適当に書いている場合が多く、間違いだらけの記事をよく見かけます。恐らく記事を書いている人の英語力の問題でしょう。日本の記者が書いている内容で、信頼できる記事が殆どありません。
麻生太郎副総理は英語が出来ると自称している事で知られているのですが、日本がサブプライム経済危機(subprime financial crisis)で損失を免れたのは、日本の銀行関係者でサブプライムの制度の英語の理解ができる者がいなかったからだと説明しました。つまり、英語がわからなくて、日本の銀行が進んで投資をしなかったから経済危機の煽りを受けなかったといっています。なるほど、英語がわからなくて得する事もあるわけです。ただし麻生氏がオバマ大統領に、通訳を通さずに直接話をしたがってオバマ氏とやり取りした時の英語の記録は、日本側の記録とかなり違い、麻生氏の言った内容がかなり飛ばされていました。アメリカの通訳の話では、聞き取れない英語は記録に入らないとの事で、麻生氏のスタンフォード大学という学歴もあまり当てにならないようです。
ハーバード大学もスタンフォード大学も学歴の割には英語が通じないのはどうしてでしょうか?これにはちゃんとした理由があります。日本人で英語をぺらぺらしゃべれ、問題なくアメリカ人とやり取りできる人は大勢いるのですが、それでも日本人は英語が下手だといわれるのは、実は平均的な日本人の英語力があまり感心できないという事情から来ています。どうして平均的に日本人は英語が出来ないのでしょうか?
この本では、日本人の英語が下手な理由を解剖(dissect)して見ます。そこから英語がわかるようになるコツを書きます。問題(problem)がわからなければ解決方法(solution)がわかりません。そして英語をうまく使ってアメリカ人と対等に会話するコツを紹介します。この本で書くコツは他の本では読む事が出来ません。いろんな英語の本が出ていますが, 大抵の場合、他の本から移したものです。この本では、アメリカで英語の教育を手がけてきた日本育ちの著者が知っている秘密を披露します。これを読めば、何が英語を習うコツかよくわかり、実践英語の上達は間違いないでしょう。
気楽に読んでください。英語をマスターするのに一生懸命勉強する必要はありませんし学歴も必要ありません。英語を身につけるのは数学を習うのとは違います。、英語の習い方は、日本の学校では教えない事ですが、知っていれば、「なるほど」と理解できる科学的な事なのです。間違った方法で時間を無駄にしたり、気苦労をする必要はありません。英語を身につけるというのは、コツが解れば気楽にできる事なんです。
eigo wo syaberu kotsu (Japanese Edition)
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