――人は、自分がなぜ、この世に誕生し存在しているのかを知ろうとしません。なぜなら、誰かに聞いても解るものではないからでしょう。
存在する理由を悟り、知るのはほかの誰でもありません、自分のみぞ知るものです。そのためには何かを身につけなければなりません。そして、身につけるための努力が必要となります。時をかけ、努力を重ねて身につけるものは、想像の糧となります。そしてそれが、後に誰かへの知となります。知となり技となり、形作られていきます。
想像とは「思うこと」「考えること」、それはその人そのものの精神であり、人間性ともいうことができましょう。それを現実にあらわすことで、存在するものに知らしめします。知らしめすには知識と技術が必要となり、何かを身につけなければならないのはそのためです。――
(冒頭から抜粋)
「私」として存在するために、何を必要とするのか。
「あなた」に向けて伝えるように、存在する意味を述べる思想文です。
存在するものは必ずその存在に意味があります。
しかし、存在するためにはその意味を生かさなければ、人は自分という「己」を失ってしまいます。己を失うと、人は、何者かに動かされることでしか生きることができなくなります。
己を生かす、そのためには知識や技術を身に着け、自分という己を表現すること、そうすることでヒトは愛される存在となり自由になることができます。
題名の「エッセレ」はラテン語で「存在する」という意味をもちます。
essere: sonzainosinboraizu (Japanese Edition)
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