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    Fukui burabura: Reihoku hen – Echizenkaigan kara Mikuni no shinwa to densetsu (Japanese Edition)

    Por Shaku Jimbei

    Sobre

    福井を旅先に選ぼうとしている方は相当の通(つう)です。なぜなら、多くの旅行者は福井の両隣にある京都と金沢の華やかさに目が眩(くら)んで、福井を見逃してしまっているからです。ところが実際福井をじっくり旅してみると、自然の美しさや人々の素朴さ、食べ物の美味しさに唸ってしまい、次もまた福井の旅を掘り下げてみたい、と福井にハマる方が少なくありません。
     ただ、これまで事前に福井を調べようにも十分な情報があまりありませんでした。
    そこで、福井生まれ福井育ちの筆者がまずは第一巻の本書におきまして、「ここはぜひ行って見てきての!」というところを嶺北(れいほく。福井北部の呼称)中心に選びました。観光スポットの情報に、歴史と人間模様を織り交ぜながら、ディープな福井の魅力を紹介しています。
     ぶらぶら歩きが疲れたら訪れたい店や福井ならではの美味もご案内しています。それぞれの店は筆者とは何の利害関係もありません。筆者の思いからの案内です。お口に合うことを願っています。
     では、楽しい福井ぶらぶらの旅へ、ぜひともいっぺん来ねま!
                         

    (目次)
    睦月のぶらぶら~「水仙の咲き乱れる越前海岸」とピッツェリア「バードランド」
    如月のぶらぶら~「養浩館」と福井の銘醸清酒「梵」
    弥生のぶらぶら~「北潟湖と吉崎御坊伝説」と「すし春」
    卯月のぶらぶら~「あわら芸妓」とあわら温泉旅館「べにや」
    皐月のぶらぶら~「恐竜博物館」とイタリア料理店「ペスカトーレ」
    水無月のぶらぶら~「ラーバンの森・おけら牧場」とフランス料理店「ジャルダン」
    文月のぶらぶら~「越前海岸の伝説」と純粋福井産はちみつの店「はちみつ屋」
    葉月のぶらぶら~「越前松島」と日本三大珍味「越前雲丹」
    長月のぶらぶら~「丸岡城」と三国町家の料理店「魚志楼」
    神無月のぶらぶら~「三国町歩き」と「三国の酒饅頭」
    霜月のぶらぶら~「瀧谷寺」と森の中のカフェ「風の扉」
    師走のぶらぶら~「雄島」とチーズ料理店「ベッキエッタ」

    まえがき

    弓なりの日本列島の形をバスタブに寝そべる男性の姿に見立てるとすれば、福井はちょうどその股間辺り、日本列島のほぼ中央に位置しています。日本海に面するリアス式の長い海岸線を持つ福井は南西の県境を京都に接し、古来から京の都と深いつながりを有してきました。
    京都は帝(みかど)の都です。帝は常に最高のモノを求めます。それに応える職人たちは、長い歴史の中で衣食住の全てにわたって最高のものを作り出し磨き上げてきました。海を持たない京都は海産物を福井の敦賀から、あるいは小浜から求めました。「鯖街道」はその名残です。往時は峠をいくつも越え一昼夜の時間をかけて鯖など日本海の海の幸が京の都に運ばれました。
    和食の原点ともいえる出汁(だし)に欠かせないのがかつお節と昆布です。その昆布は北海道から北前船に揺られて敦賀に荷揚げされました。冬の時季に京までの陸路が雪に閉ざされたために港の蔵に貯蔵しておいたところ、その室の中でまことに良い塩梅に昆布が熟成しているではありませんか。今日でも京都の料亭で使われる最高級昆布は敦賀「産」です。こうして福井は京都に引き立てられ刺激されて、これまた福井ならではの食文化を育んできたのです。
    古来福井は越前・若狭の二国二藩に分かれておりました。遠く奈良時代、越前のあちこちには天皇や豪族の荘園が広がっていました。その年貢の積出港として九頭竜川河口の街・三国は大いに賑わったものです。
    福井県は長い海岸線を持つため、かつては中国や韓国など東アジアの国々との間で人や物が頻繁に往来していました。福井弁の「ほいでえええ。あのおおお」と母音が長く揺れる独特の抑揚は、ハングル語のそれとそっくりです。もしかしたら福井人のルーツは韓国にあるかも知れません。
    今から20数年前に福井県の勝山で画期的な発見がありました。恐竜の骨の化石が出土したのです。日本でも数少ないジュラ紀の地層「手取群層」からの出土で、その後も素晴らしい化石の発見が続きました。これを学術的に展示すべく、「福井県恐竜博物館」が福井県勝山に建てられました。この博物館は今や、世界三大恐竜博物館の一つで日本唯一の恐竜博物館として一躍名を馳せています。京都の千年の歴史も霞む6500万年という歴史を誇る恐竜の歴史は、圧倒的な魅力で、今福井が取り組んでいる「歴史の見える街造り」には格好のテーマとなっています。日本中の恐竜ファンのメッカとして福井と勝山は燦然とした輝きを放っています。もしかして近い将来、ロボット工学が発達したら、本物そっくりに動くロボット恐竜版「福井ジュラシックパーク」ができる日が来るかもしれません。
    こんなユニークな福井です。福井人の素朴さと親しみ深さ、そして食の美味は私が保証します。ぜひ福井へ旅してください。
    この「福井ぶらぶら」は役所や観光協会による観光案内とは一線を画し、私なりの観点からディープな福井の魅力を書いた福井旅行ガイドブックです。観光情報本というよりは読み物として読んでいただけたら幸いです。
    今度の休みの旅行には、「いっぺん福井に来(き)ねま!」

    錫 陣平
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