半沢直樹ヒットを徹底解明!
本書の一部をご紹介します。
一つのシーンに、複数の意味をもたせるストーリー構成の緻密さ
四文字熟語で言えば、一石二鳥、
将棋でいうと、大手飛車取りとなるシーンが複数、見受けられた点です。
たとえば、第四話で、支店長の浅野の部屋で、半沢がガサ入れをして、浅野の不正の根拠となる通帳を探すシーンです。
まず、銀行内の下の階に、浅野の弱点を暴露したFAXを送ったといって、半沢が時間指定でメールを送ったシーンに、複数の意味、効果があります。
このシーンの一つ目の効果は、半沢がすぐそこにいるにもかかわらず、メールがきたので、浅野の弱点を握ってメールを送っている正体が半沢ではないことを、浅野に主張するための効果がありました。
半沢がその場にいるにもかかわらず、メールが来たということは、メール送信者の正体は、いったい誰か? ということで、浅野は、いっそう混乱し、かく乱させる効果があり、これも、浅野を精神的に追い詰める効果がありました。
二つ目の効果は、浅野の部屋をガサ入れするためには、いったん、浅野を外へ出さなくてはなりません。FAXに浅野不正暴露の情報が載っているとなれば、浅野は、下の階へ行って、部屋を出ざるをえません。このように、このシーンは、浅野を部屋の外へ出させる効果もありました。
三つ目の効果は、FAXの内容が「あさのちゃん、おつかれちゃーん」のように、浅野を小ばかにして、仕返しするための効果がありました。
さらに、
その直後の、半沢の部下の垣内が、支店長の浅野を呼び止めるシーンにも、二つの意味があります。
まず、一つ目は、半沢が浅野の部屋をガサいれしている最中に、浅野に見つかってはいけません。そこで、浅野が部屋へもどってくる前に、垣内が浅野を呼び止めることによって、浅野に見つからずにすんだという効果がありました。
二つ目は、垣内が浅野を呼び止めて、垣内は、浅野ではなく、半沢についていく旨の発言をしたシーンとしての意味もありました。ここでの垣内のセリフで、
「あなたには、バカな部下はいない。」と支店長に言ったセリフは、自分の利害をこえて、損してまで、半沢につく、というシーンで、半沢の人望を示すシーンであったといえます。
以上のように、一つのシーンでさまざまな意味、効果を持たせるところに、
ドラマ「半沢直樹」のストーリー構成の緻密さがあるのです。
東田社長の愛人の藤沢未樹:壇蜜のキャスティングの成功
壇蜜は、その美貌と、妖艶さ、セクシーさが抜群のタレントなので、愛人役にぴったりでした。愛人の申し子ともいえそうなタレントです。
男をたぶらかしそうな魔性の女のイメージがある壇蜜にとって、悪役の愛人という役は、まさに、ハマリ役でした。
さらに、旬のあるタレントで、話題性からも、ドラマの視聴者を呼び込む効果があったと考えられます。
さらに、藤沢は、東田社長への愛はなく、金でつながっていた人間関係でしたので、
まだ、女優としてのキャリアがない壇蜜のかけだしの演技が、東田への薄い愛情の演技によくマッチしていて、「東田への愛情がないんだな」、と視聴者に思わせる点でも、非常に適任だったと思います。
国税局の黒崎統括官:片岡愛之助のキャスティングの成功
おねえ系の国税統括官ということで、本来、厳然たる職務の国税と、
自由奔放なオカマの融合が、実に相性の良いハーモニーを奏でていました。
法という枠に厳格な国税局と、枠にこだわらないオカマが融合したところにおもしろさがあったのでしょう。
片岡愛之助は、歌舞伎で、女形もこなしたことがあるせいでしょうか、
非常に、女の要素を出すのが自然で、こっけいで、最も、キャスティングで成功したうちの一人といえそうです。
さらに、片岡は、グレーのスーツがよく似合っていました。
国税局の人たちのスーツにおいて、トップの黒崎(片岡愛之助)の衣装(スーツ)は、高品質なグレーのスーツで、光沢があり、
ほかの査察官は、ふつうの紺のスーツであったと気がついた視聴者もいたはずです。
このように差別化することで、黒崎のスポットライト化に成功し、オカマでありながらも、威厳のある国税局統括官としての演出に成功しました。
片岡愛之助のキャスティングにより、歌舞伎界の視聴者を取り込む効果もあり、さらに、片岡愛之助の演技力を広く世に知らしめたドラマになりました。
半沢直樹と剣道
ドラマでは、剣道のシーンが複数、出てきます。
おそらく、作者は、剣道経験者ではなかろうかと思います。
半沢と、敵役との1対1のシーンは、まさに真剣勝負の真っ向勝負。
この剣道のシーンは、まさに、ドラマの名シーンが真っ向勝負であることを、剣道によって暗示していたのかもしれません。
さらに、剣道では、「肉を切らせて、ホネをたつ」、という言葉があります。
これは、自分の肉を切らせる犠牲をはらいつつも、それによってできた相手のスキを狙って、自分が受けたダメージより大きなダメージを与える、つまり、骨を断つという意味です。
第四話で、半沢は、週刊誌に対して、自分に不利なニュースを暴露する情報を与えるマイナスの代わりに、東田の住所を突き止めるというプラスの約束を取り付けました。
これは、まさに、「肉を切らせて、ホネをたつ」
週刊誌に、半沢にとって不利なニュースを掲載させるという「肉を切らせて」、東田の住所を聞くという「ホネをたつ」ことにかけた一例であったと考えられます。
さらに、第5話では、統合失調症をわずらった近藤の闘争心を呼び戻す際にも、剣道のシーンが用いられました。
統合失調症と、仕事でのふがいなさにより、意気消沈していた近藤を、半沢が剣道によって奮起させて、近藤の闘争心を呼び戻したシーンは、感動的でした。
このように、半沢直樹では、剣道のシーンが物語のキーポイントになっている点も、興味深い要素となっています。
続きは、本書で!
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